実は崇高な目的のもとになされた行為

0adbae_mv2.png

2008年12月13日(土)読了
[NO.797] 「しるし」の百科
荒俣宏
河出書房新社
1994年10月15日 初版印刷
1994年10月25日 初版発行
この本のなか、(P29)図14「マンボウとハリセンボンの関係」のところで、「安定した基本形と不安定な形との関係」として、イギリスのダーシー・トムソンの説を紹介している。すると、ダーシー・トムソンが書いた次の本を見つけた。

2008年12月21日(日)読了
[NO.801] 生物のかたち/UP選書
ダーシー・トムソン 
柳田友道、遠藤勲、古沢健彦、松山久義、高木隆司 訳
1973年7月20日 初版
1977年8月15日 3刷
『「しるし」の百科』に引用されている魚の図版がここにも出ている。こっちのほうがくわしい。図版の種類も多い。(P189)「かたちの変換と比較」

次に上記の書名『生物のかたち』をネット検索にかけると、Amazonで見つかった。リンク、こちら。 このページには、いつものように「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」というオススメが見えます。

そのなかに、『いきもののカタチ 続・波紋と螺旋とフィボナッチ-多彩なデザインを創り出すシンプルな法則』が出ていました。「続」とあるので、以前に読んで面白かった『[NO.1494] 波紋と螺旋とフィボナッチ』の続編ということなのでしょう。著者の名前 近藤滋さん に見覚えがあります。読んだときにインパクトがありましたから。かなりユニークな研究者でした。

自分の書いた記事『[NO.1494] 波紋と螺旋とフィボナッチ』のなかに 「(翅脈)と地面のひび割れ」 という記述がありました。そのフレーズをネット検索にかけると、出てきたトップの記事の見出しが目をひきました。「吾輩はキリンである.模様はひび割れているリンク、こちら。 なかなか秀でたページです。読ませます。寺田寅彦の切手とその出典の写真を並べたタイトルが「寺田寅彦を知ってますか?」です。

大きな表題が「吾輩はキリンである」です。寺田寅彦が夏目漱石の門下生であることにひっかけていますね。寺田寅彦は漱石のデビュー作『吾輩は猫である』のなかに寒月君として登場します。「天災は忘れたころにやってくる」という警句を唱えた人としても有名です。

このページ、文章がとても楽しいだけじゃなく、図版や写真もしっかりしている上、最後には参考文献まで出てくるし、研究発表で使われるパワーポイントの原稿みたいです。図1 の寺田寅彦の写真をもう一度見かえしているうちに、このへんで、やっと思い出しました。近藤滋さんの本で読んだことがなかったっけ? 

ページのてっぺんにあるリンクからトップページへ飛ぶと、あれれ! 大阪大学大学院生命機能研究科 パターン形成研究室 とあって、どうやら近藤先生のページでした。ページ下部には『波紋と螺旋とフィボナッチ』の写真の下に「コラムをまとめた書籍も出ています。よろしければ、お買い求めいただけると嬉しいです」とありました。なるほどです。

このページにはコラム記事の紹介として、リンクが4つ用意されています。そのリンクに添付された画像がどれも近藤先生の仕業らしいのです。通販会社ジャパネットたかた社長の顔があったので、クリックすると、ひらいたページには 漫才のやすきよ の画像が出てきたりします。

さてここからがやっと、今回のメインの話題です。4つならんだリンク写真のなかで、とんでもないものを見つけてしまいました。ぎょっとしました。可笑しくてしかたありません。見出しが「2013分子生物学会」なのですが、どう考えてもミスマッチです。いかにも小学生の悪ガキがいたずらしたみたいな顔写真が並んでいるのです。リンク、こちら。 

実は崇高な目的のもとになされた行為だとあります。それにしても、笑っちゃいます。上のリンク先タイトルが「超大物生命科学者の写真に落書きを!」と言っても、ノーベル賞受賞者が3名も入ってます。