| 花の種類 バナナ |
今期は早めの出現でした。
まだ「お花コレクション」の全部は出そろっていません。
【これまでに出ている花の名前】
タケノコ、イチゴ、アスパラガス、サクランボ、ナノハナ、メロン、バナナ
日々のあれこれ
| 日本のメディアが報じない「世界の真実」 谷本真由美 ワック 2025年12月26日 初版発行 231頁 |
「はじめに」によれば
P.4
本書は月刊『WiLL』のコラム「日本人のための目覚まし時計(アラーム・クロック)」の連載をまとめたものであるが、今回はイスラエルのモサドが抱える問題や中国の脅威について大幅に加筆した。
どれも異本のマスコミではほとんど報道されないものばかりである。また欧州の移民問題や環境左翼についても触れている。
本書は社会情勢に興味がある読者のかた向けなので私の他の本のようにお笑いネタやサブカルネタは含まれておらず、硬派な社会経済ネタが中心だが、日本が置かれた状況を認識するために活用していただければ幸いである。
という主旨だとあります。
目次の柱立てが詳細です。これに目を通すことで、概略が把握できそうです。
目次
はじめに 3
第1章 モサド神話の崩壊? 揺れる中東 11
ハマスの攻撃を予知できなかったモサド 12
弱体化するモサド 16
日本にはイスラエルをモデルとした諜報機関が必要だ 21
UAEに超否定的で反米なアラブ 24
第2章 環境左翼の欺瞞 33
イスラエルには通じなかったグレタ・トゥーンベリ 34
環境左翼の過激規制に悲鳴 44
LGBTに乗っ取られた音楽祭 48
第3章 難民、移民、人種差別 53
偽装難民にオランダ国民が激怒 54
アカデミー賞のアジア人差別 58
移民による小学生への集団性犯罪が発覚 62
移民問題にEUなすすべなし 66
第4章 トランプのアメリカ 71
トランプ政権、矢継ぎ早の政策 72
トランプ暗殺未遂を招いたメディアの責任 80
常識がトランプを選んだ 86
トランプが日本を優遇する理由 90
第5章 慌てる欧州 95
トランプ、反欧州の「深層心理」 96
寛容が徒になった反ユダヤデモ 107
パリ五輪、「無課金」射撃銀メダリストは「プロ」だった 111
世界一安全な日本、犯罪天国の欧米 116
仰天! 英労働党政権が反移民に 120
コーランを燃やした男に有罪判決 124
英労働党「ポリコレ政治家」の失墜 129
アンドリュー王子「称号剥奪」の衝撃 133
第6章 傲慢な中国は切り離すしかない 137
反スパイ法と海外企業への攻撃 138
香港に対する圧政 159
中国の資源ナショナリズムと外国企業の締め出し 166
第7章 日本人が知らない「日本の強み」 169
危機に発揮される強さ 170
日本にやって来る迷惑外国人 174
ブルーカラーをリスペクトする日本人、見下す韓国人 178
好印象の宮内庁SNS戦略 184
悪印象だった石破だらし内閣 188
医療制度を食い潰す外国人 193
日本人が安心して道を歩けた理由 197
多極化世界で日本が勝てる条件 205
〝参政党現象〟で変わる日本人の心 209
欧米を驚かした高市勝利 213
オールドメディアも左翼も蹴っとばせ! 217
おわりに 229
大きく変動する社会について述べているのだから、一刻も早く出版することを目指したのでしょうが、それにしても推敲もれがあったことにおどろきました。書籍としての体裁をとっていて、こうした記述を目にするのは、ちょっと新鮮でした。
P.186
国産の農家の人が使う国産の黒いゴム長靴を着用した天皇陛下、皇后陛下、愛子様がにっこりと笑いながらたけのこを掘っているのである。
P.196
この結果イギリスでは病院では海外からやってきてイギリスの「居住許可」がない外国人が病院で治療を受ける場合、緊急を除いて、病院側が事前に費用を一括で徴収するということが法律で定められた。
◆ ◆
昨日、NHK番組「あさイチ」を見ていると、「なぜ急増? 身近に暮らす外国人」のコーナーで、日本に来られたかたの理由に「治安がいいから」という返答が複数ありました。本書でも繰り返し書かれています。日本は治安がいい。
| 近代出版研究 第4号/特大号・特集「書物百般・紀田順一郎の世界」 近代出版研究所 著 皓星社 2025年04月16日 初版発行 409頁 |
昨年7月に亡くなった紀田順一郎さんの個人特集です。
追悼号も含め、個人の特集をうたう雑誌(ムック)は数多あれど、これほどまで満足させられた特集は、ほかになかったのではないでしょうか。
まず企画がよかったのでしょう。こいうのが読みたかったんだよなという記事ばかりです。クオリティが違うというと、ニュアンスがちょっと違うのですが。大アンケートの名前をご覧下さい。小山力也さんから山根一眞さんまで。
紀田順一郎さんの特徴はレファレンス(図書館など)をないがしろにしないところだったという指摘に、なるほどとうなずきました。組織に属さなかったこそ、の立ち位置から身についたというよりも、もともとがそうしたことも資質だったといわれれば、それにも納得です。
たしかに古本分野での「紀田順一郎の子どもたち(by アラマタ)」でも、「図書館」は抜け落ちている。コレクションとしての収集と資料としての収集の違い。
いやいや、こんなつまらないことをだらだらいってもきりがない。本書の記事は、どれもがその方向性とレベルの高さに感服するほかありませんが、とりわけ
P.224
紀田順一郎世界(ワールド)の探検法
──百科全書派の百学連環めぐり
小林昌樹
が魅力でした。
P.224
はじめに
書物の世界には三つの国がある。出版界、古本世界、そして図書館界だ。出版(新刊)の専門家、古本の専門家、図書館の専門家はそれぞれいるが、この三国を横断踏破できた書物博士は紀田順一郎先生(以下、先生)だけだと私は思う。
この「紀田順一郎世界(ワールド)の探検法」のなかで、とりわけよかった(なにが「よかった」のか、と問われても困ります)のが、 P.237 【図 3】「学会と文壇のはざまを滑走するコレクターシップの系譜」(長山靖生『おたくの本懐:「集める」ことの叡智と冒険』筑摩書房、2005) でした。これは知りませんでした。
そういえば、今ふと思い出したことに、ジャストシステムとの関係というのもありました。1992年に、ジャストシステムのかな漢字変換ソフトウェア「ATOK」の「ATOK監修委員会」の座長を務めたほどです。もちろん、現在も「ATOK」の愛用者です。
◆ ◆
特集「書物百般・紀田順一郎の世界」とは離れますが、この雑誌、ほかの記事も盛りだくさん。片山杜秀さんへの巻頭ロングインタビューには、やられました。なにしろ「古本王子」ですからね。
やっぱり柳田國男より弟、松岡静雄に という比喩にうっとり。
P.38
片:柳田國男ばっかり読んでる奴はろくでもない。松岡静雄も読まないで何が柳田國男だ!みたいな。
マイナー路線な片山さん。
子どもの頃から巨人・大鵬・卵焼きの方には行かない。
やっぱり元々、伊福部昭とか平田昭彦とかいった所からマイナー趣味なんですよ。あと近鉄バッファローズとか。
P.6
古本王子の快進撃
音楽評論家 片山杜秀ロングインタビュー
■参加者一覧
片山杜秀:音楽評論家、政治思想史家。慶應義塾大学法学部教授。
小林昌樹:近代出版研究所長。元国会図書館司書。
森 洋介:近代出版研究所員。
河原 努:近代出版研究所員・皓星社。
鈴木浩宗:国会図書館司書(憲政資料室)。
兵 務 局:古本マニア。
晴山生菜:皓星社代表。
(「小見出し」一覧抜粋)
真の古本好きはかくあるべし
リーダイを読むサラリーマン家庭に
船橋の団地に住む広告マン一家
松濤の社長さんちで「高速エスパー」を想う小学生
早熟少年、渡辺淳一や国民百科を読む
本屋にかじりついて離れない
阿佐ヶ谷の文公堂書店でバルバロッサ作戦
文庫ブームの中で
古本・貸本は小学六年まで
子ども部屋に作り付けの本棚
仙台一番街、東京中央線の大規模書店群
古本は死に至る病?
古本の道は自立の道!
古書店は本で使わずレコードで
五年生の夏休みに戦国時代マニアへと
お受験でフォルクスワーゲンに乗る
昭和少年の教養、戦争モノ
マンガ──丸尾末広はやっぱり買わないと
小学校帰りに神保町へ、そして『続群書類従』を
中学までに神保町はあちこちへ
中学からは音源収集に全力──タイマーかけてエアチェック
中高の歴史研究部で民衆に目覚める
小学生からフィルムセンター通い
演奏会にも通いつめる
矢口書店でキネ旬
大学でようやく思想史へ
兵役忌避ならぬ受験忌避──目が......目が......
下に見られた慶應の政治学科
三田には古本屋がないけれど
週末古書展(会館展)はずいぶん遅くに
神保町に近いから、と明大へ→異常行動だ!
すごく優しい蔭山宏先生→慶應回帰
チェルノブイリの頃、会館展に目覚める
目録よりその場で見る快感
図書館にないエフェメラ好み
師匠同様の雑本好きマイナー趣味
やっぱり柳田國男より弟、松岡静雄に
本の整理法
子ども部屋のコレクション
分野別と判型で
水天宮時代に階段書庫→怒られる
新天地、龍ケ崎
ちょっと分類の悪い古本屋
箱ファイリングシステム
新刊を買う文は古本に投資
研究室は満杯、なれど雑誌ひと箱揃えを
雑誌は専用の棚で
欠号手帖をなくして......ダブり買いしても、うんダイジョブ!
なんだか分からない山が増えていく
ひとの整理法は参考にしたことがない
三・一一は神保町へ向かって
徳島沈没!?
帰ってみたらCDの海
強制避難で本を遺棄?
抜き刷りの整理
整理をやめた頃
ワープロ専用機でミニコミを
同人誌の中身は
本を目方で買うライブ......本当なんだ!
龍ケ崎での棲み分け
ライナーノーツを書く材料は貴重な直撃
偶然に入手した資料を最大限に利用する手法
コレクターシップはオケージョン製
◆ ◆
P.364
隅に置けない金やん、漱石と『情史抄』
──明治書生が読んだ内藤伝右衛門の蔵版書
稲岡勝
これにはびっくり仰天でした。まるで掘り出し物の古本に出会ったときのよう。引用の図版もよろし。
うっかりしていると、気がついたときは既に上映が終わっていたなんてことが、これまでにもよくあったので、今回は封切りからわずか5日目に映画館へ直行。
単刀直入、悪くはなかったです。
上映時間は156分(2時間36分)だそうですが、そんなにも長いとは感じませんでした。いや、やっぱりちょっと長かったかな。(笑)
途中、何度か小声に出して笑ってしまいました。異星人とのかけ合い、ジョークの連打が楽しめました。ジョークの小ネタがジャブのように繰り出されます。これが上映時間が長いと感じなかった理由のひとつでしょう。
それともうひとつの理由が音楽(挿入曲)の選曲です。
【挿入曲】を歌う歌手・バンド名(ただし1970年代編のみ抜粋)
・クリス・クリストファーソン
・デニス・ウィルソン
・スコーピオンズ
・ニール・ダイアモンド
・アイク&ティナ・ターナー
懐かしい名前がこれだけ並ぶと感慨無量。(Two of usのビートルズは後ほど)。深夜放送で、洋楽ばかり聴いていたころの記憶がよみがえります(「大橋巨泉のポップス・ナウ」とかね)。これも時間があっという間に感じた理由のひとつです。
全体をとおして、がちゃがちゃした印象。
主人公の描かれ方が、がさつ。(個人的にこれって苦手なものでして。)
いったいどんな理由から、「友情」を作品のテーマとして、それも前面に押し出す演出は、必要があったのでしょうか。「友情」は(たくさんあるテーマのなかで)あくまで、ひとつの側面(サブテーマ)でいいじゃないですか。くすっと笑うだけでいいかもしれません。なぜなら、本作は正当派SFなんですから。感動ものの大作路線って、やりすぎるとファンタジーになっちゃいます。
映像と音の演出・イメージづくりで、大部だった原作の説明を回避しようとしているのでしょうか。
物語の展開がはやくて、途中でついていくのがしんどかったのは、こちらの老化脳が原因?
事前の予備知識がなくて、いきなり映画館へきた人は、いったいどこまでストーリーを理解できたでしょうか。
◆ ◆
そもそも原作を読んだのは2022年のことでした。すっかり記憶から抜け落ちています。このブログ内に記録してあります。
[NO.1581] プロジェクト・ヘイル・メアリー 上下 リンク、こちら
ストーリーは忘れていても、さすがに読んだことは覚えています。
なんの臆面もなく異星人を描写してしまう大胆さにはびっくりしましたから。
まるでスティーブン・キングばりのエンタテインメントだなと思ったものです。
けれども、翻訳のデコボコのあれやこれやがあったことなど、すっかり忘れていました。
当然のことながら、あらすじの細かなところは、まったく忘却の彼方です。それでも、映画の画面で描かれる「あれやこれや」は、「あ、そうか!」とか「もしかすると、そういえば、こんな展開の前振りのことを意味しているのか?」という具合で、思い当たる節々がなきにしもあらず、でした。
まあ、そんなこと、どうでもいいだろう? と言われれば、そうなんですが。
ビートルズの『Two of Us』が大音量で流れ出したときには大盛り上がり。
宇宙空間に送り出される4つのカプセルに彼らの名前がそれぞれ付けられていて......、なんてことは、その直前の場面で矢継ぎ早に見せられたときには、まったく思い出すこともなくて、ポールが弾く『Two of Us』のイントロのフレーズが鳴りはじめ、リンゴのバスドラが響いてきたあたりでやっと、(加齢のために萎縮したであろう我が脳内に)原作の冒頭、掲げられていた4人への献辞云々が、霞の向こう側から、うっすらと垣間見えたのでした。
◆ ◆
見終わって、「あー楽しかった」156分(2時間36分)でした。