
◆どっちなんだい?
P.72
柳沢みきおの言葉に/勇気づけられる!
urbansea
雑誌のほそみち
本文中には「柳沢きみおインタビュー 大腸がんと闘う生き様を描き続ける漫画家人生」(以下略)。
どうして記事のタイトルでは、「みきお」と表記されたことを見落としてしまったのでしょう?
◆作家の視点とはこういうもの
P.83
●ユーカリの木の陰で
肩を並べて
◎北村薫
今月の「ユーカリの木の陰で」は、とりわけ構成に参ってしまいました。
同じ内容を文章で提示するとして、「読ませる」のは文章のうまさだけでなく、構成の妙でもあることのお手本のよう。
小沢昭一と和田誠ですからねえ。もう素材としても絶品な上に、これだけの技を示されてしまっては。参りました。
P.125
二人の異邦人が見た江戸
風野春樹
サイコドクターの/日曜日
読んでみようかと思わせられた記事でした。
『将軍の都の客人/越後の寺娘・常野、江戸を訪う』
エイミー・スタンリー
原直史監訳、石垣賀子訳
みすず書房
装丁・鳴田小夜子(KOGUMA OFFICE)
P.126
愛しの書店ものがたり
青春の輝き
◎北村薫
見開きページで始まった連載。北村先生の古書店遍歴でしょうか。
p.126
人生で一番初めに古本が並んでいる店を見たのは、小学五年生の時だった。わたしの育った田舎町には、新刊書店はあっても古書店はなかった。
小学五年の夏休み、役場の庭の大木に木登りしていて落ち、左腕の骨を折った。(以下略)
なんとも初々しい書き出し! 失礼ながら、あの北村先生とは思えない。いいなあ。
■ ■
結局、特集記事にまで行きつけない。

はなかっぱ お花コレクション 《シーズン2026年7・8・9月期》最終日578ポイント で終了でした。40ポイントは1回出ただけです。
ちなみに、ひとつ前の期間《シーズン2026年4・5・6月期》の合計は600ポイント超えだったのに、うっかり画像を残すのを忘れてしまいました。今回は昨日から気合いを入れて待っていました。

「二大女帝の国家運営手腕」なるサブタイトルからは、今時の流行りものめいたビジネス書と混同されてしまいそうですが、こちらとしてはそうした興味はさらさらありません。
ありきたりのヨーロッパ史を扱った歴史書とは毛色の違った切り口で読ませてくれないだろうかと期待しましたが、はたして予想どおりでした。
二人の生没年を並べてみると
マリア・テレジア 1717年~1780年
ヴィクトリア 1819年~1901年
とだいぶ時代に違いがあります。では、その共通項は? そこで忘れていけないのが、スペイン・ハプスブルグ帝国の存在。大英帝国より以前に「太陽の沈まぬ帝国」と呼ばれていたのがスペイン・ハプスブルグ帝国でした。
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目次
まえがき 3
第一章 女帝マリア・テレジアとその時代 7 女帝以前のハプスブルク帝国小史 9 マリア・テレジアの治世 23 七年戦争と最愛の夫との死別 51 女帝の家族 70
第二章 ヴィクトリア女王とその時代 97 ヴィクトリア朝前史 99 ヴィクトリア女王の治世 118 戦いに明け暮れて 137 女王の家族 180
第三章 二大王家の財源 197 ハプスブルク帝国の財源 199 大英帝国の財源 217 二大王家最後の砦―ユダヤ商人 226
第四章 二大女帝の実像 233 女帝たちの素顔と政策 235 女帝たちの癒しのひととき 249 二人の女帝が遺したもの 265
あとがき 283 ハプスブルク家略系図 286 イギリス王家略図 288 参考文献 写真提供元
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口絵代わりに載っている巻頭2枚の地図がいい。
(1)「18世紀中頃のヨーロッパ」には神聖ローマ帝国の境界(線)とオーストリア・ハプスブルク家領(グレーの塗りつぶし)
(2)「19世紀後半の大英帝国」には、世界地図に大英帝国領がグレーの塗りつぶし
「19世紀後半の大英帝国」のわかりやすさと「18世紀中頃のヨーロッパ」のわかりにくさをどう解きほぐすか。それがこちらの目的なので、あながち「二大女帝の国家運営手腕」という視点の本書なので、さほど予想はずれはなかったかと。
どちらにも共通するのが政略結婚。たとえばマリア・テレジア自分自身と四女のみが恋愛結婚でした。つまり、そのほかは全員が政略結婚だったのだといいます。人類史は政略結婚の歴史。国家と政略結婚。
◆ ◆
裏表紙の概略文章は、ネット上で紹介されている本書の記事で読めるので、あえて「あとがき」から抜粋。
P.3
歴史上で「太陽の沈まぬ帝国」と称された二つの帝国、ハプスブルク帝国と大英帝国。ハプスブルク家は十三世紀から二十世紀までの六四五年という長期政権を維持した、ヨーロッパ最大の王朝。「太陽の沈まぬ帝国」と称された一つは正確にはスペイン・ハプスブルク帝国であるが、スペイン・ハプスブルク家消滅後もオーストリア・ハプスブルク家は長く存在した。オーストリア・ハプスブルク帝国の女帝マリア・テレジア(生没年:一七一七~八〇)は同家唯一人の女帝で、十八世紀、危機に瀕したハプスブルク帝国を死守した女帝である。
もう一方の大英帝国は、その全盛期に全世界の陸地と人口の約四分の一を図版に収め、世界史上最大の領土面積を誇った超大国。女王(女帝)ヴィクトリア(生没年:一八一九~一九〇一)は、産業革命後のイギリスの平和(パックス=ブリタニカ)のもと、圧倒的な工業力と軍事力を背景に一大植民地帝国を築き上げ、大英帝国を打ち立てたドイツ人のイギリス女王である。
(途中略)
ハプスブルク帝家とイギリス王家、この両家には歴史的にも大きな相違がある。ハプスブルク家は十三世紀以来、同じ一族によって統治され、六四五年間もヨーロッパ史に輝いた一方で、イギリス王家はイギリス以外の多くの「輸入王家」による血で血を洗う戦いによって王位が継承され、今日に至る。
(途中略)
「守りの女帝」マリア・テレジアと、「攻めの女帝」ヴィクトリアという対照的な二人の女帝。二人が生きた時代は異なるものの、その統治法や政策、外交方針などは、不透明な世界情勢のなかに生きる現代人に、なんらかの示唆やメッセージを伝えているようだ。
「ドイツ人のイギリス女王」とありますが、マリー・アントワネットの名を出すまでもなく、マリア・テレジアは多くの国へ娘を嫁がせたのですから、やっぱり政略結婚であることには違いはない。

画像はテレ東サイトから
BSテレ東 9月24日(木) あの本、読みました? 今こそ読むべし【脳に良い本】脳科学者・中野信子が熱弁披露 |
【中野信子さんお勧め本から抜粋】
(1)翻訳できない世界のことば/エラ・フランシス・サンダース著/創元社刊
(2)黒猫の三角/森博嗣著/講談社文庫/Vシリーズ
既読(見事に覚えていない)
(3)100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集/福井県立図書館著・編/講談社
(4)神々の沈黙 意識の誕生と文明の興亡/ジュリアン・ジェインズ著/紀伊國屋書店刊
→ 1290夜 『神々の沈黙』 ジュリアン・ジェインズ/松岡正剛の千夜千冊
(5)世界史は数学でできている/横山明日希著/SBクリエイティブ刊

これまでに(といっても刊行年が2008年と古いけれど)著者がこれまでに住んだところを紹介しながら、そのときどきの仕事やかかわった人物とのやりとりなど紹介している。それにしてもこれまでの引っ越し回数が17回とは。
かつての私小説のようなエッセイのようなこの文体は、《(P.207)本書の元になるエッセイを2005年から2007年にかけて『散歩の達人』誌に連載し》ていたと聞けば納得です。
自虐風でありながら、どうもはなにつくところがちらちら感じられるのは、坪内祐三さん以上ではないかな。っといいながら、嫌いじゃありません。
四方田犬彦さんの著書は、自サイト検索してみると、このブログのなかですら4冊も出てきました。こんなに読んだっけ?
[NO.1484] 女王の肖像/切手収集の密かな愉しみ
[NO.1094] ハイスクール1968
[NO.928] 月島物語/集英社文庫
[NO.411] 新潮3月号/第104巻第3号/四方田犬彦「先生とわたし」
ところが『女王の肖像』くらいしか、記憶にありません。『ハイスクール1968』も『月島物語』も『先生とわたし』もまったくといっていいほど覚えておらず。どうしてだ?
本書『四方田犬彦の引っ越し人生』を読み進めていると、いきなり月島の長屋が出てきたところで思い出しました。四方田犬彦は、最近月島にある長屋に引っ越したんだとだれかが話題にしていたのです。
そんなことを書いたのはだれだったっけなあ。まるで夢を見ているような気分になってきます。赤瀬川原平さんかな。同じ頃、南伸坊さんの引っ越した先は、月島ではないけれど、当時流行した言葉「ウォーターフロント」エリア(豊洲とか晴海とか)に建った高層マンションだったのかな。いやいや、そんなはずはない。トレンディな高層マンション群とは違った、もっと低層建築に入居したのはいいけれど、そのお住まいは防潮堤の外側にあるというホラーのような笑えない現実を笑っているという紹介記事だったような。いざというときには無情に閉じてしまうという巨大扉の脇で笑っている辛抱さんの写真を見たような。うーん、どんどん四方田さんから逸脱していく。
そうそう本書には手書きの地図が添えられているのがいい。太いマジックで描いた味のあるイラスト風地図が、それぞれの転居先の紹介になっています。インターネットで地図どころか現地の画像までもが簡単に見られる現在では、かえってこんな地図のほうが新鮮です。
そしてこれが坪ちゃんの『玉電松原物語』に、同じく添えられていた手書きの地図のことを連想させたんじゃないかな。図柄も似ているし。
引っ越し先の住所が番地まで書かれているのには驚きました。さすがにすべての住所ではありませんが、刊行物に何か所も公開してしまうのはあまりにも大胆。こんなの初めてです。個人情報もなにもあったものじゃない。