海・呼吸・古代形象 三木成夫 うぶすな書院 1992年8月31日 第1刷発行 1992年12月24日 第2刷発行 |
いわゆる「三木理論」です。およそ全般にわたって網羅されています。そもそも、本書は解説を吉本隆明氏が書いているということで手にしました。ところが相変わらずの吉本節の文体。読みにくく、いらいらしてきました。生理的に苦手なのです。
それにしても、本書の出版当時は三木氏のことをまったく知りませんでした。亡くなったのが1987年のこと。その後、しばらくたってから、ようやく読まれるようになったのだとか。調べてみると、『現代思想1994年3月号「三木成夫の世界」』などという特集まで出ていたのですね。現代思想誌は70年代後半から80年代前半にかけて読んでいました。しかし、その後はまったくの空白。
三木氏については、NO.374『小説新潮』平成17年10月号「東海林さだお氏と赤瀬川原平氏の軽老モーロー対談」の関連で読み出しました。今回も、その続きです。もっとも、その大元はNO.355『よろしく青空』中野翠著ですが。
NO.369『胎児の世界/人類の生命記憶/中公新書691』三木成夫著やNO.368『唯臓論』後藤仁敏著で紹介されていた「例の」胎児の顔スケッチも載っています。
アーカイブス2へ
コメント