吹石一恵さんの「数ぽよ。」

今年の2月にNHKで放送された番組です。頭から離れなくて、見返してしまいました。

この番組の冒頭、吹石一恵さんが「数字とか算数が好きだったこと」を（彼女は「数学」とは、ひと言も言っていません）告白する場面が、妙に強く記憶に残りました。

なんか17っていう数字を 17　34　51　68　85　って、ドゥルルルって、倍にしていって、170までいくと、なんか落ち着くっていう......

唐突に出てきた数字の17というのにもビックリですが、どうも暗算で17に（17を）加算し続けて、170までいったら、落ち着くのだということのようです。

【追記】
ネットで、この番組について「吹石一恵さんのコメント」という記事を見つけました。

17×1＝17、17×2＝34、17×3＝51......と、どんどん増やしていって、17×10＝170、までたどりつくと心が整う

あれま！　17に加算していくのではなかったのですね。彼女の言うとおり、掛け算のほうが楽です。リンク、こちら

最初に番組で見たときには、言っている意味が理解できませんでした。録画を見返して、やっと彼女の言う意味がわかってきて、驚きました。と同時に、妙な「違和感」を覚えました。とくに「ドゥルルル」です。超速で暗算する様子を表現した擬態語がこの「ドゥルルル」。忘れられません。

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番組での音声を冒頭場面だけ、文字に起こしてみました。

【ナレーター】
俳優吹石一恵さん、彼女には人には言えない趣味がある。

【本人の談】
子どものころから、数字とか算数は好きで、なんか17っていう数字を 17　34　51　68　85　って、ドゥルルルって、倍にしていって、170までいくと、なんか落ち着くっていう......

（円周率を）3.14159265......（下28ケタ）ぐらいまでは、なんとなくずっと、忘れなかったりとか

なんで急に......、気持ち悪いですか？

だって、なんか変な人と思われると思って、言ってこなかったんだもん

【ナレーター】
吹石さんのように数学にちょっと興味があって、もっと知ってみたい、そんな人をこの番組では、数ぽよと呼ぶ。

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このあと、本編が始まります。テーマは「ピアノ１／２計画」。案内役はジャズピアニストの中島さち子さん。彼女は高校2年のとき国際数学オリンピックで金メダルを獲得、東京大学で数学を専攻し、その後ジャズピアニストになったという経歴の持ち主です。

本編の後編は西垣匠さんによる、素数ハンティングでした。これもまた、興味深い不思議なものでした。