[NO.1404] 万年筆インク紙

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万年筆インク紙
片岡義男
晶文社
2016年11月20日 初版

自分の思考が文字となって紙の上に形をなす。頭の中にうかんだ小説のアイディアをメモするための万年筆、自分の思考をもっとも良く引き出してくれるインクの色、そして相性のいいノートブックとは──。作家・片岡義男が道具から「書く」という仕事の根幹について考えた刺激的な書き下ろしエッセイ。 出版社サイトの紹介から リンク、こちら

[NO.1399]『珈琲が呼ぶ』関連から本書にたどり着いた。これがまた予想に反した内容。丸ごと一冊が万年筆とインクと紙について。これはこれでまた、嬉しくなる。

あまりにも、執拗なまでに追い求めていくその姿に疲れた。3点について、型番などのカタログ的な記述が続く。そして買い続ける。廃版の品が見つかると、即買い。ちまたに出回っているマニアックな類書とは違う。著者にとって、「万年筆インク紙」は、あくまでも使用のために必要なのだ。コレクションではない。

日々、買い求める様子がつづられる。と同時に、それぞれの品物について、考察がなされていく。それが濃密で息が詰まる程。

表紙裏の紹介から引用
自分の思考が文字となって紙の上に形をなす。
自分の頭の中から、自分の思考をもっとも良く
引き出してくれるペン、インクの色、
そしてノートブックとは――。

で、考えた。自分の頭の中から、自分の思考をもっとも良く引き出してくれるキーボードとは......。いったいなんだ?

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