ディアスポラ/ハヤカワ文庫/SF1531 著者 グレッグ・イーガン 訳者 山岸真 早川書房 2005年9月20日 印刷 2005年9月30日 発行 |
現代SF小説の極北だそうで。コンピューター上の仮想空間に住む人々。面白い発想。作中ではクローンと呼ばれていますが、人もコピーできるのです。千個のコピーが宇宙船で飛び出していく、という計画名が題名のディアスポラ。
ところで、巻末解説で大森望氏が書いています。
p518
旅 のスケールに比して、宇宙船の(ペイロードの)物理的なサイズが非常に小さいのが『ディアスポラ』の特色。各ポリスの大きさは人間ひとり分だし(全長二 メートルぐらい?)、大気圏突入カプセルは全長三センチ、射出されるプローブにいたっては直径半ミリだとか。論理的な帰結が笑える絵画になるところがイー ガンらしい。
という中で、各ポリスの大きさについて書かれていますが、本文中から見つけられませんでした。他は見つかっています。発想としては面白いところです。仮想 空間を維持する各ポリスが全長二メートルぐらい。どこかのサイトでは「巨大な」と、誤読されていたのも無理ないのかも。
全長三センチのカプセルなんて、映画MIBに出てきた宇宙船みたいです。
時間のスケールが違うところも面白い。
【関連書リンク】
・ [NO.503] ディアスポラ/ハヤカワ文庫/SF1531
・ [NO.690] 順列都市(上)/早川文庫SF1289
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