ビブリオフォリア・ラプソディ/あるいは本と本の間の旅 高野史緒 講談社 2024年05月21日 第1刷発行 219頁 再読 |
「本の雑誌」2024年9月 の「新刊めったくたガイド」で大御所大森望さんが絶賛していました。
P,62
『ビブリオフォリア・ラプソディ』に◎
日下三蔵風の古本マニアが夢のような古書店に溺れる話......。本誌読者なら楽しく読めること請け合いの書痴小説集。
大森望さんによる造語でしょうか、「書痴小説集」。
表紙帯のコピーも、SF好き、本好きにとってはおろそかにできません。
消えてゆく本 「SFが詠みたい」2024年版国内篇第1位著者最新作 作家は、小説は、本は、どういう未来に向かっているのか―― |
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読後感は、これのいったいどこがSFなんだ? でした。
もっとも、だからといって、ちっとも嫌いなわけじゃありません。5つの短篇作品は、それぞれバラエティ豊か。どれもが個性の強い小説ばかりです。手短でうまい要約が、上記〈帯〉の5行のとおりです。さすが講談社の編集者さん、そつがない。的確です。
個人的な感想からいうと、一着は「本の泉 泉の本」です。大森望さんのご指摘どおりですよ。〈日下三蔵風の古本マニアが夢のような古書店に溺れる話......。本誌読者なら楽しく読めること請け合いの書痴小説集。〉
作品中に出てきた作者名と作品名と手短な紹介を、それぞれ書き抜いてリストを作ってしまおうかと思いました。先ほど、やっとのことで(なんとか)踏みとどまって(止めている)ところです。マニア心をわかっていらっしゃる。
2着が「詩人になれますように」でした。主人公がまさかそんな行動をとるとは、思いもせず。
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