第460回ぐろりや会(東京古書会館)

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酷暑の夏がやっと終わって、久しぶりにお茶の水神保町へ。東京古書会館で開かれるぐろりや会。調べると2016年以来8年ぶり。

1時間以上かけて会場を何周か回っても、以前のようなめぼしいものは見当たらず。単行本よりも、場所をとらない小冊子や戦前の文學界のような雑誌類でいいのに、それがない。2日目の明日になると出品してあったりして。

結局、重くて分厚い単行本を買ってしまいました。理由は珍しいのに安かったから。図書館の廃棄本です。

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随筆「散歩で三歩」/コンパクトカメラの新冒険
草森紳一
株式会社 話の特集
1992年08月25日 発行
416頁

除籍した図書館名が 深川市立図書館 とあって、?? 深川って、江東区の深川は市じゃないぞ。ネットで検索するまで知りませんでした。北海道のまんなかあたり。そういえば著者草森紳一さんの生まれ故郷が北海道河東郡音更村(現・音更町)。地図を見ると、近くはないなあ。

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古書展会場を何周か見て回っているうちに、なんだか嫌なことに気がつきました。

特定の2~3人が、目につくようになってきたのです。年齢40代くらいの男性で、外見は自由業っぽい感じ。茶髪で服装がラフで、なかにはピアスをしている人も。休日を過ごしている勤め人の人種とは、雰囲気(におい)が違います。

その人たちが、書籍以外のいわゆる「紙もの」を執拗なほど念入りに調べているのでした。具体的には、個人で撮った写真類、観光地の小さな案内パンフレット、絵葉書などなど。共通するのは、どれも戦前のものです。値段は手頃な数百円から千円台くらいまで。束で出品されているのを、一枚ずつ丁寧にめくって確認しています。

初めのうちは、若いのにずいぶん熱心な客が今日は多いなと思っていましたが、そのうちになんとなく察してしまいました。もしかすると、あの人たちは、通販も含めた古書店を開いている主(あるじ)なんじゃないかな。自分の店で出品するための品物を値踏みしているのだとすると、彼らのしぐさはじゅうぶん納得がいきます。

帰り際に古書会館1階ロビーの椅子で体を休めてぐったりしていると、さらに嫌な動きを見てしまいました。

1階受付のテーブル周りには、いろいろな古書関連の案内やパンフレット、神保町の地図などがおいてあるのですが、それらの中から、小型のめぼしいものばかりを10枚くらい手づかみにして、カバンに詰めているのです。たとえば、来週に予定されている神田古本まつり関連で用意されたプラスチック製の栞をわしづかみにして、2回に分けてカバンに詰めていました。そのほかにも、小型の神保町の古書店地図を何十枚も。

嫌な気分になったのは、受付の女性が別の人と話すために目をそらしているタイミングをみはからって、見つからないようコソッと取っているからでした。キョロキョロしていてあきらかに挙動が不審なのです。見つけたときには、びっくりでした。

あとから思うに、この人も自分のお店のレジ脇とかに失敬した品々を置くのではないでしょうか。たとえば、自分の店で商品を買った客に差し上げるためとか。まさか、わしづかみにした栞などをメルカリで転売はしないでしょう。後味、悪かったな。

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東京古書会館2階で 『黒死館殺人事件』連載90年記念小栗虫太郎展 を催していました。小栗虫太郎公式サイトに記事があります。リンク、こちら 

ワンフロアでコンパクト。90年前の「新青年」、モダンです。

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のんびりしていたので、お昼時をとうに過ぎていまい、白山通りのキッチングランまでたどり着く前に、我慢できず 中華 成光 に入ってしまいました。目当ての食べ物屋に向かうまでにも、めぼしい古書店(ワゴン)から目を離せないという習性は、あらがえません。この店、何度か入ったこと、あったはず。

食後、また回遊。途中の店でワゴンに雑誌東京人が出ていたので、3冊ばかり、より抜く。

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東京人 No.218 (発売日2005年08月03日)落語が、来てる!
東京人 No.297 (発売日2011年05月02日)歴史で歩く東京の公園
東京人 No.360 (発売日2015年10月03日)東京「地理」散歩

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九段下の昭和館で 写真家たちがみつめた戦前・戦中 という写真展が10月27日まで。久しぶりに昭和館へ。2階の吹き抜けの横に展示。リンク、こちら 

武道館側にベンチがあったので、ひとやすみ。目の前に九段会館。屋上の植樹が小さく見え、ぼうーっとひととき。

学生時代にゼミの友人が、教育実習を終えたとき、お疲れさんといって、ここに連れてきてくれたことを思い出しました。かつて、九段会館の屋上には安上がりなビヤガーデンがあって、サラリーマンで賑わっていました。半世紀くらい前のことです。

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今日は、秋葉原にも寄らないのに、くたくたになりました。夏前からあまり歩かなくなっていたためか、体力の落ちていることに、愕然。

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ほんがある日は一日がまる・本や棚主と出会い・ほんまる神保町 なる古書店を見つけました。さくら通り沿い。今年のゴールデンウィークに開店したとのこと。今村翔吾さんがオーナーなんですね。

アクセス
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町2丁目23-5
TEL.03-6272-9940
東京メトロ半蔵門線・神保町駅 徒歩2分

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忘れるところでした。カワセ楽器に寄って、相談といったらいいのか、店主さんとしばらく話をしました。

ヘバーデン結節という指の病気であること、そのためにギター弦はライトゲージでもつらくて痛みが出ること、仕方なく柔らかいエクストラゲージにすると、DADGADなどの曲が多いので張りが弱くなって響かない、楽器が鳴らないことなどなど。

結論からいうと、調整ではどうにもならない。ピックアップを付けるしかないということでした。予期はしていましたが、やっぱりがっかりです。