本の雑誌 2023年4月 菜の花汽笛号 No.478 特集=短歌の春!

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本の雑誌 2023年4月
菜の花汽笛号 No.478
特集=短歌の春!

P155
本棚にワニがいる
カンブリア紀の憧れの生物
べつやくれい

「べつやくれい」は自由です。

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P155 ページの右上に配置されたカット「五つ目の人物画とヴェトゥリコラ」がいい。冒頭からして、衝撃的でした。

 カンブリア紀をうろ覚えではなく覚えられたのは「カンブリア宮殿」のおかげだろう。しかしあの泳いでいるやつがアノマロカリスだったかアロノマカリスだったかはまだうろ覚えだ。(以下略)

この脱力した自由さ加減はなんだ? たしかにべつやくれいさんの言う通りだ。「カンブリア宮殿」のおかけでカンブリア紀を覚えることができたんだよなあ、と思ってしまう自分がいる。考えてみれば、そんなはずはない。なぜなら、この番組の第一回目が放送された年より前には、カンブリア紀を覚えていなかったのか? (ちなみにそれは2006年のようです) けれども、そんなことはどうだっていい。(それよりも)、どうしたって、このページ(P155)全部をまるまるスキャンして、スマホに入れておきたくなるのです!! いつでも持ち歩いて、時折見ては......。

いつもなら右隣のページにある円城塔さんが担当するサイエンス風、知的な書評の方がおもしろいと思っていたのに。今回は、だんぜん左ページのべつやくれいさんで決まり!!(何が決まりなのか、自分でもあやしいですが)

肝心な推している書名のことを忘れるところでした。
土屋健(著)/群馬県立自然史博物館(監修)『エディアカラ紀・カンブリア紀の生物』(技術評論社)

 ◆ ◆

P78,79
すずきたけし
新刊めったくたガイド
"光の巨匠たち"のインタビュー集が面白い!

ここで取り上げているなかの一冊に注目しました。

小林昌樹『調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』(皓星社 2000円)

国会図書館で長年にわたり利用者の調べ物相談(レファレンス)に従事した著者による調べ方のコツ(チップス)である。

だそうです。興味がわきます。

ネットを見ていると、アマゾンでのレビューが面白かったです。

・あああ ☆4 参考書としては使いづらい
連載の書籍化のため、系統的に記述されておらず必要な部分だけを参照するような辞書的な使い方には向いていない。入矢玲子『プロ司書の検索術』のような系統的に書かれたものを先に読んだ方が理解しやすいだろう。

・前原政之 ☆5 「完全プロ仕様」のレファレンス入門
(略)
評者は先日たまたま類書の『調べ物に役立つ 図書館のデータベース』(小曽川真貴)を読んだ。これもよい本ではあったが、全体に初心者向けで、私にはやや物足りなかった。
対照的に、この『調べる技術』は「完全プロ仕様」だ。
(略)
本書は、ライター 、物書きなら持っておいてよい本だと思う。私は図書館で借りて読んだが、「手元に置いておきたい」と思い、ポチった。

「第5講 見たことも、聞いたこともない本を見つけるワザ」、「第9講 Googleブックスの本当の使い方」の2章だけでも、値段分の価値は十分あると思う。
(以下略)

Amazonレビューで紹介された2冊に目をとおしてみたくなりました。「第9講 Googleブックスの本当の使い方」も気になります。