図書館2館(中央区立&千代田区立)_神田明神、湯島聖堂_高円寺、吉祥寺

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中央区立日本橋図書館 → 秋葉 昌平まちかど図書館神田神社 (神田明神)史跡 湯島聖堂相生坂 聖橋高円寺 → 吉祥寺
日本橋地区図(旧日本橋区)4枚セット
「郷土室だより」付録地図(旧日本橋区の部)
① 江戸時代-嘉永4年(1851)
  尾張屋板切絵図「神田浜町日本橋北之図」
② 明治時代-明治44年(1911)1:5000
  番地境入 東京市日本橋区全図(東京逓信管理局編纂)
③ 昭和初期-昭和12年(1937)頃 1:5000
  日本橋区全図(内山模型製図社)
④ 現在-平成29年 1:5000
  現況図(東京地形図 中央区日本橋地区)
共産主義的人間/中公文庫
林達夫
中央公論社
昭和48年11月25日 印刷
昭和48年12月10日 発行

しばらく前から、昭和拾年直前の東京市日本橋区濱町の番地が現在のどこに該当するのか調べています。ネット検索すると対応表が出てきましたが、どうもあてにならないならないので、どこに聞けばいいのか考えていました。

まさか観光案内所でもないだろうし、区役所の窓口でもなさそう。そこで思いついたのが、公立図書館のリファレンス(レファレンス)でした。中央区立図書館のホームページには

Webレファレンス受付について
(略)図書館のレファレンスカウンターでお受けしていますが、中央区立図書館のカードをお持ちの方はホームページからもお申込みができます。

とあります。カードは区民ではないので持っていませんので、カウンターに出向くしかなさそうです。っということで、行ってきました。中央区立日本橋図書館は日本橋小学校複合施設の6・7階にあります。

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担当してくださった方がとても丁寧に応対してくださいました。数種類の古い地図と書籍を提示してくれて、このあたりが参考になるでしょうとのこと。文字が小さいので、大型ルーペまで用意してくれました。

こちらの要望はただ一つ、拾年直前の東京市日本橋区濱町の特定の住所が現在のどこに該当するのかを知りたいとお伝えしました。具体的に〇丁目○○番地までわかっていますので、そこまで伝えました。

結果から先にいうと、必要とした番地については、わかりませんでした。関東大震災と東京大空襲で更地になったため、区分けと番地が大きく変更されています。その後、昭和39年のオリンピックを境にも町名変更がなされたとのことです。悪名高い歴史的な地名を消失させた変更でしょうか。

司書の方が用意くださった地図は「明治44年版」、「昭和12年版」、「平成29年版」でした。関東大震災で掘割を埋め立てたために、道路ができたりして区画も変更されていますから、「明治44年版」よりも「昭和12年版」の方が役にたちそうなのですが、こちらの必要としている番地が出ていません。いくつかの番地が飛んでいるのです。理由は震災後の土地区画整理のためでしょうか。もちろん、明治44年版には、調べたい番地は昭和12年版とエリアが違っていますが載っています。

それらの地図のほかに、古い住所表示の掲載された本も紹介されましたが、かんじんの番地の数字がつぶれてしまっていて読めません。何度もコピーを繰り返すと数字がつぶれてしまいますが、そんな感じです。隔靴掻痒とはこのことか、という気がしました。

いくら調べてもらちが明かないので、「大判の地図によれば、おそらくこのあたりなのでしょう」ということで、おしまいにしました。小一時間にもわたって、こちらの要望に粘り強く応えてくださった司書の方には感謝しています。コピーをとってかまわないというので数枚コピーしたところで、もし希望するなら、これらの地図をお売りできます、と言われました。びっくりです。嘉永4年版も加えた4種類でセットになっていて、500円もしない値段でした。

以前、神保町三省堂の入り口入ったところで販売していた古地図を買ったことがありましたが、1枚で千円以上しました。紙質が違うとはいえ、素人が扱うにはこれで十分です。中央区立京橋図書館から、『「郷土室だより」付録地図(旧日本橋区の部)』として刊行されたとありました。

さらに司書の方によれば、京橋の図書館には「地域資料室」もあり、資料も多数用意されているので、ぜひ京橋図書館で聞いてみたらどうかとのことでした。そして、膨大な資料もあるので、できれば事前に電話を入れてからの方がいいでしょうとも。なるほど、公立図書館のリファレンス(レファレンス)は、とんでもなく進化していることに驚かされました。

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地下鉄日比谷線で移動、久々の秋葉原。秋葉原駅のすぐ北にあるJR線をくぐるガードを抜けて中央通りに向かいます。ところで、ガード下の壁って、こんなでしたっけ? 谷中の寺にある土壁みたいで、瓦をはさんだ模様でした。忘れていました。

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勝手知ったる「自作通り」から「芳林公園」隣の「昌平まちかど図書館」へ。日本橋図書館と同じように、こちらも区立昌平小学校が入っている複合施設「昌平童夢館」内にあります。

この千代田区立図書館では、千代田区民でなくても貸出カードの登録ができます。驚くしかありません。身分証明は免許証で済ませました。申込書に記入したら、免許証と確認をされて、短時間でカードを手渡されました。

その後で、いつものPC関連の店を覗いてまわりました。「ソフマップ AKIBA U-SHOP」には驚きました。以前にはなかった店です。エレベータがなく、階段で1F・2F・3Fというのがびっくり。

内臓HDDを探しましたが、めぼしいものの値段が、Amazon価格とかわらず。重たいし、それなら今回、わざわざ買わなくてもいいかな、と買い物は中断。それでもいつものコースを2周したかな。

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今週末に神田祭なので、準備がにぎやかな神田明神へ。男坂のを抜けて境内へ。そこそこ賑わっていました。

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鳥居から出て、湯島聖堂へ。このコースも数年ぶりです。神田明神もですが、境内には海外からの旅行者が増えていました。仰高門を入ったところにある、こぢんまりとした守衛所が前から好きです。ここの窓やドアノブなどもいいです。道路わきには石川忠久先生の真新しい碑がありました。最後は、ここも仰高門から逆に外へ出て、相生坂を上ります。

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聖橋のたもとでは、何人かが鉄道を撮っている姿が見えました。このところ『人類と建築の歴史/ちくまプリマー新書012』(藤森照信 著/筑摩書房 刊)、『画文でわかる モダニズム建築とは何か』(藤森照信 文、宮沢洋 画/彰国社 刊)で、建築史のにわか勉強をしているので、この聖橋のデザインが「分離派」に属するということを知って、なるほどと思えるようになりました。いや、やっぱり理解しきれていないなあ。アール・デコ様式に見えてしまうぞ。分離派とアール・デコって、どこがどう違うのだろう?

そういえば、ここから神田川を見下ろすと、地下鉄丸ノ内線が川を渡るところで、トンネルから出てきて、一瞬だけ姿を現すことで有名な撮影ポイントでした。総武線や中央線が上を走ります。神田川対岸の向こうにはニコライ堂の丸いドーム屋根がのぞいていました。鉄道ファンにまじって、にわかファンとして撮影しました。

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次は、中央線で高円寺へ。ガード下の古書店「都丸書店」が最近になって閉店したといいます。本店の方は、すでに跡形もなく解体されてしまって、ケンタッキーの店になっていました。最初に古本を買ってもらったのが、ここでした。この先には中古レコード店があり、ときどきはがきをもらった記憶があります。通路をはさんで右側にあった狭い方の都丸書店は、看板がまだ裏返しで残っていました。

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あづま通り商店街を北上すると、貸本 大竹文庫が閉店したまま。驚いたのは、大衆食堂「福助」の看板が閉じたシャッターの上に残っていたことでした。この向かいにあったお店のほうが広かったような。さすがに「マスニバー」は影も形もありません。

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最後に吉祥寺へ。古書店「よみた屋」で、50円の文庫本『共産主義的人間/中公文庫』(林達夫 著/中央公論社 刊)を購入しました。かつて新刊で買った表紙カバーつきは、とうの昔、どこかにまぎれてしまいました。P113~P128までが逆さの乱丁です。当時であっても珍しい。P181「解説――特に若い読者のために」庄司薫 が読めるので、これだけでも値打ちもの。

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残念ながら、入ったことのない「古本のんき」は、まだ明かりがついていましたが、閉店されていました。もっとも、ネットで確認すると、(火)は定休日になっています。2021年にオープンって、すごいな。末永く。