DOORS 世界のドアをめぐる旅 ボブ・ウィルコックス、ジェローム・マークソン 著 尾原美保 訳 グラフィック社 2016年04月25日 初版第1刷発行 271頁 |
世界のドア/ディティール写真資料 マルクス・セバスチャン・ブラウン編 杉山まどか訳 グラフィック社 2012年12月25日 初版第1刷発行 160頁 |
2冊のどちらもドアについての写真集です。どちらかといえば、1冊目の方がきれいでした。2冊目は12人の撮影を編集した資料集です。それぞれのテーマが違います。
前者は世界中のドアについて、総括的内容で、エジプト文明時代のドアから現代建築のとがったデザインのものまで載せてあります。写真も美しいものばかり。世界大百科事典のドアバージョンみたいな感じ。
後者は写真の美しさうんぬんは問わず、構図だって素人っぽいものばかり。おそらくカメラだってコンデジが多いのではないでしょうか。SNSの投稿のほうが見栄えのいいものが多いかもしれません。でも、実際に撮影者が街中で見つけたものなので、リアリティが高い。生活感にあふれています。
こうした写真集は、紙よりも電子本の方がいいかもしれません。画像として拡大表示できるし、なにより重くなくて扱いやすい。
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2012年にドアばかりの写真展に出会いました。古い話なので、すでに記憶の中で変質してしまっている可能性が高いので、思い込みが入っているはずです。そのときに資料を買っておけばよかったと、何度も後悔することになります。
その写真展のことがずっと記憶に残っていました。当時のメモを見ると、ウルグアイのコロニア・デル・サクラメントの街並みでした。(記憶の中のドアなので、だいぶ怪しいところがあります。)
緩やかな傾斜する通りの歩道に沿って立つ、長屋のような古いレンガ造りの建物には、ずらっとドアが隣り合っています。間違っても、ロンドンの高級でシックなのじゃありません。こっちは平屋建て(の長屋)です。ペンキの色合いが鮮やかで、一軒ごとに違います。
もともとがポルトガルの植民地だったというので、今や本国でも見られない昔の街並みが凍結されているのかもしれません。
ふと気がついたのですが、バーネットの「秘密の花園」のようなのも好きです。
【追記】
やっと自サイト内の記事を見つけました。"Doors" in Colonia del Sacramento 投稿日:2012年10月20日 リンク、こちら
ついでに、野田市で古いドアを探したときの記事も発掘。野田でドアを探す 投稿日:2012年10月21日 リンク、こちら
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