文庫から毎年無料で送られてくるのに、もったいなくも、ここ数年ほったらかしだった。今回、久しぶりに目をとおす。
今年度の秋の講演会はコロナの影響で中止だったとのこと。そういえば、これも毎年送られてくる講演会のお知らせには、なんと書いてあったのやら、それすらも記憶にない。
巻頭記事を読んでいると、今回の講演会が中止のため、YouTubeへUPすることになったとある。こりゃあ驚いた。
さっそく見ようとするも、この冊子のどこにもURLが出ていない。とりあえず、ネット検索ですぐに見つかった。
動画は2本。リンクを下記に。
①越谷市と野口冨士男-小説に描かれた昭和の越ヶ谷
②野口冨士男の文学-越谷市の文学遺産
平山周吉さんによる講演。これって、順番に2本を見たほうがわかりやすい。そんな、ちょっとしたことも指示してあると便利なのにな。
【追記】
その後、冊子が郵送されてきた封筒の中をあらためると、しっかりURLのお知らせが入っていた。送り状のお知らせと重なっていて、気がつかなかっただけ。
◆ ◆
久々に、この冊子を読もうと思ったきっかけは、動画でもお話になっている平山さんの文章に坪内祐三さんのことが出ていたことだった。人前での話が苦手だという平山さん、次のように書いている。
P4
本来なら絶対の適任者がいた。評論家の坪内祐三さんである。(途中略)歿後に出た著書『本の雑誌の坪内祐三』の巻頭カラー頁を見るとよくわかるが、坪内さんの書庫には野口冨士男コーナーとおぼしき一角がある。そこには古書価が一万円以上したであろう稀覯書から晩年の著作までが揃っている。(以下略)
あれま、こんなマニアックな内容に飛びついてしまった。YouTubeの動画では、具体的に口絵写真の中から該当の書架をアップで紹介までしている。いいなあ。
坪内さんが一万円以上の古書を買うのは珍しかったのではないだろうか。こちらもマニアっぽく、『本の雑誌の坪内祐三』の巻頭カラー頁で確認してみる。合計17冊あった。確かに、パラフィン紙で覆われた黒っぽい本や箱入りも並んでいる。スキャンをして拡大してみると、老眼でも背のタイトルが読めるものも。あー、いったい自分は何をしたいのだろうと途中であきらめた。おっと、書架のもう一段下にも、まだ数冊の本が並んでいるのも野口冨士男の著作なのではないか。その手前の床から積んだ雑誌「Hanada」で隠れてしまって、よく見えない。残念。
冊子の巻末にある「野口冨士男文庫」バックナンバーの目次を見ると、ツボちゃんはNO17とNO19の2回、書いていた。どこにやったかなあ。見つからない。講演会にも出ていたとは。すっかり忘れていた。
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