乱歩と東京/1920 都市の貌/ちくま学芸文庫 松山巖 筑摩書房 1994年07月07日 第1刷発行 1995年11月30日 第3刷発行 283頁 |
乱歩と東京/1920 都市の貌 松山巖 PARCO出版局 1984年12月10日 発行 233頁 |
『本の雑誌2019年3月号』で沢野ひとしさんが「神保町物語/文化アパートと明智小五郎」と書いていた。リンク、こちら。そこで資料として取り上げていたのが、本書『乱歩と東京/1920 都市の貌』だった。
『乱歩と東京/1920 都市の貌』は1984年の出版だった。掲載写真はどれも筆者松山巖がご自分で撮ったものだと、恥ずかしそうに書いてあった。この写真がどれもいい。藤森照信の路上観察学会関連の本を思い出す。今となっては、目にすることのかなわないものばかり。神田東洋キネマは久しぶりに見た。浅草・仁丹塔は1986年に解体とか。二笑亭が出てきたのには驚いた。『二笑亭綺譚』は、かつての愛読書だった。浅草・東京クラブの裏側は、何かに似ていると思ったら、「風の谷のナウシカ」に出てきたオームの後ろ姿そっくりだった。田園調布駅は実際に使われていたときのもの。
本文を読むと、1984年の時点では同潤会アパートがまだいくつか残っていたことにふれている。そういえば、そうだったな。すっかり忘れていた。
忘れないうちにメモ。自動車のサイドミラーがフェンダーミラーからドアミラーにかわりだしたのは、いつ頃からだっただろうか。自動車はボディやライトの形が丸くなったり角張ったり流行がかわったが、サイドミラーの変更は一律だったので時代把握がわかりやすい。街並みの写真に写り込んでいる車を見ていると、いろいろ思うところが出てくる。
同潤会清砂通りアパートの正面は警視庁の昔の建物に似ている。
「ちくま学芸文庫版」と「パルコ出版局版」では、掲載された写真に違いがある。とりあえず、スキャンしてみた。
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