[NO.1373] ベスト・エッセイ2015

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ベスト・エッセイ2015
日本文藝家協会 編著
光村図書出版株式会社
2015年6月25日 第1刷発行

端正な文章を読みたくなったら、どこを当たればよいのだろうかと考えたときに、本書に思い至った。目次に目をとおして、けれどもその要望に添えるとは限らないぞ、と思った。町田康さんがいらっしゃったのだ。で、一読。文章自体はさておき、面白し。そうか、二十年以上も新しい音楽は聴いていないのか。なんだか安心した。ルー・リードを目にして笑う。

人選がよくなされているので、他の方々の文章を読んでいてい気持ちがいい。堀江敏幸氏など安心できる。寝る前のひとときは、この本を選んでいた。
冲方丁氏、浅井リョウ氏は今まで読んだこともなかったので、初お目見え。小田嶋隆氏は大好きなのだが、ここはいまいち。穂村弘氏は旬だねとか。蜂飼耳氏って、こういうところに出てくるんだとか。大御所三木卓氏、馬場あき子氏等々も。黒井千次氏や古井由吉氏なんて、かつての文芸誌だね。津島佑子氏や長塚京三氏まで...。これで2015年版だ。