[NO.1371] 倒れるときは前のめり

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倒れるときは前のめり
有川浩
角川書店
2016年1月27日 初版発行

著者の本を読むのは初めて。タイトルにちょっと遠慮した。読んでみてわかったのは、高知生まれなのですね。納得。

巻末、初出一覧によれば、「公募ガイド」2004年1月号からの多様な媒体に掲載されたものを編集した本。地方新聞からジブリの「赤毛のアン」公開記念冊子用のものまで、いろいろ書いている。一部、描き下ろしも。

戦闘もののイメージがあった。やはりというべきか、理系的方面への関心も。全般は日常のこと。
本はよく読んでいらっしゃる。亡くなった児玉清氏についての記述あり。なるほど。サインを求められたなら喜ばしいことでしょう。

p100
「嫌い」と公言 慎みたい
「『好き』で繋がる共感はいろんなものを生み出すけど、『嫌い』で繋がる共感はいろんなものを壊していく、と思ってます。だから、僕は『嫌い』『マズイ』はほとんど言わないようにしてます」
知り合いの演劇製作の方が昨今流行のTwitterで呟いていた言葉である。
心洗われた。
(途中略)
私の基準は、「本人を前にしても同じことが言えるかどうか」である。