年輪をプレーヤーにかける

日曜美術館 アートシーン▽観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年記念観世宗家展.ts_000001193.jpg

NHK Eテレ 日曜美術館 
坂本龍一と日比野克彦がアートの未来を語る
2013年1月13日09:00 

なかなかインパクトがある。

(番組で紹介された)この画像を見れば一目瞭然。レコード盤の代わりにターンテーブルにのっているのは、薄くスライスされた樹木。木の年輪がくるくる回っている。この姿はシュールだ。

本来、レコードプレーヤのアームの先にあるカートリッジという装置にはレコード針が付いていて、この針でレコード盤に刻まれた音を振動として読み取り、それを電気信号に変換している。

ところが紹介された装置では、レコードプレーヤのカートリッジ(アームの先端)を特殊なものと交換してある。カートリッジの代わりにCDプレーヤーで使われているのを巨大化したようなものが装着されているのだ。原理としては光を当てて、反射した光を読み取っているのだろう。

つまり木の年輪をCD盤のように(音の記号として)読み取っているといえばいい。不思議なのは、再生してみせる音が、なんともいいようのない雰囲気を醸し出しているところ。

【追記】
その後しばらくしてから、ネットでは少し話題になっていた。木の年輪を光学スキャンしたドイツ人が......とか。日曜美術館がはやかったのか、それとも、坂本・日比野のお二人を取り上げたのが......。