『カラマーゾフの兄弟』あれこれ

 先日、遅ればせながら『カラマーゾフの妹』(高野史緒著、講談社刊)なる小説のあることを知った。最近のできごとにうとくなっていたので、あわてて調べてみると、江戸川乱歩賞を受賞したという。出版社では大々的に推している。その昔、『続 明暗』(水村美苗著、筑摩書房刊)を読む前に、漱石の『明暗』をちゃんと読んでいないので、きちんと読み直してからにしようと思った。案の定、思っただけで、そのまま『明暗』も『続 明暗』も、ほこりをかぶったままになっている。

 性分というものは変わらないもので、今回もまた『カラマーゾフの兄弟』の方をきちんと読んでからにしようと......。先ほど、亀山郁夫訳・光文社古典新訳文庫の方をネット注文した。世界文学全集のドストエフスキーの巻で1種類、新潮文庫で2種類目、さらに今回注文した光文社古典新訳文庫も持っていたのだが、どこかへまぎれてしまって見つからない。

 『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』なる新書も出ていたので、こちらも読んでみたくなる。さらに『謎とき『カラマーゾフの兄弟』』も面白そうだ。っで、もしやと自サイト内を検索すると、やっぱり読んでいた。読書録には記載がないので、読み込めてはいなかったのだろう。