シャーロック・ホームズの経済学 太田隆 著 青弓社 刊 2011年1月21日 第1刷 |
現在の国内シャーロッキアンの現状がどのようなものなのか、からきし知識がないのでなんともいえないが、なるほどこのような視点もあったのか、という内容。ところどころ、社会人向けの経済に関する啓蒙書のような記述がめについたが、そこはそことして、「聖典」の扱い方等、まあ、全体にシャーロッキアンの視点で貫かれていた。
巻末から引用。
p217
願望は叶えられるものと叶えられないものがある。私はシャーロッコ(子どものシャーロッキアン=筆者仮称)のころ、といっても中学生のころからホームズ譚の経済・社会的時代研究をしたいと思っていた。経済学を少しかじっていたおかげもあって、本書ができて市場に出るので、願望は少し叶えられたことになる。
幸せな方だ。
日本のシャーロッキアンとしては、長沼弘毅氏が第一世代、小林司氏・東山あかね氏を第二世代とすると、太田隆氏が第三世代と呼んでいいのだろう。
コメント