神保町とヘイ・オン・ワイ/古書とまちづくりの比較社会学 大内田鶴子、熊田俊郎、小山騰、藤田弘夫 編 東信堂 2008年7月20日 初版第1刷発行 |
古書の街である神保町と比較されるような街「ヘイ・オン・ワイ」って、たしか記憶にあったぞ。っということで自サイト内の読書録「ほんのあれこれ」を検索すると、発見。NO.306『英国ミステリ道中ひざくりげ』(若竹七海・小山正 著、光文社 刊)。古書好きな著者であるご夫婦が英国にある古書の街ヘイ・オン・ワイへ出かけたときの道中記が面白かった。
サブタイトルに「古書とまちづくりの比較社会学」とあるように、学術的な視点で書かれている。社会学的な興味はほとんどないので、古本屋街の逸話が面白く読めた。
また、p163~「不忍ブックストリート」「西荻ブックマーク」を取り上げているところがよかった。どちらも好きで、自分で歩いているだけに面白かった。おやっと思ったのは、中心となっている人物(店名)について。
不忍ブックストリートの中心は南陀楼綾繁氏だということは存じ上げていた。店名に古書ほうろう、往来堂書店があるのも知っていた。そこにオヨヨ書林が続いていたのには参ったのだ。しばらく前に、このオヨヨ書林を再訪したところ、閉店(金沢へ移転)してしまったので、がっかりしているだけに、根津で開いていて欲しかった。
西荻ブックマークの方は、中心が北尾トロ氏だったというのに驚いた。北尾氏の本は全部読んでいたのに、うかつに知らなかった。
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