星からおちた小さな人/青い鳥文庫 佐藤さとる 講談社 昭和55年12月10日 第1刷発行 再読 |
シリーズ第3作。
オーニソプター自体が本書の主題のような気がしてならない。冒頭に描かれた港町上空120メートルの様子というのがなんともいえずにいい。ラジコングライダーで空撮を始めた動機のひとつがこれだったのではないか、とまで思うほどに強く記憶に残っていた。
話の展開としては、人間に捕らえられたコロボックルがどうやって助け出されるのかを中心に進むのだが、かんじんの解決する場面が残りの少ないページで一気に終わってしまうところが、あれま。まるで雑誌に連載していて、急に打ち切りになるので作者が急に最後のまとめを書いてしまったかのよう。
捕まえたオチャ公が眠ったすきに、耳元でささやいて夢をみさせることにして、手放させることだってできただろうに。第1巻で道路建設案を変更させたように。
コメント