[NO.1160] 白秋詩歌集 第五巻

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白秋詩歌集 第五巻
北原白秋
河出書房
昭和16年4月16日 印刷
昭和16年4月20日 発行

同じく、童謡を載せている第六巻もなかなかよろし。表紙の装幀がいかにも。ただし、紙質と造本自体は安っぽい。なんだか、見かけ倒しのような底の薄さを感じてしまう。一抹の寂しさを覚える。

白秋の作った詩「言葉」を探していて、本書にたどり着いた。白秋の作った童謡の有名どころが満載されている。巻末、著者による解題もあり。

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目次
赤い鳥小鳥
赤い鳥小鳥/あわて床屋/夕焼けとんぼ/栗鼠、栗鼠、小栗鼠/お祭り/八百屋さん/雨/とほせんぼ/ほうほう螢/鳰の浮巣/うさうさ兎/舌切雀/雀の機織/雉子ぐるま/鶩の小屋/まゐまゐつぶろ/ぽつぽのお家/葉つぱつぱ/お馬暑かろ/仔馬の道ぐさ/麺麭と薔薇/お人形焼く家/離れ小島の/白い木のかげに/低山、小山/とんからこ/かやの實/どんぐりこ/里ごころ/九十九島/ちんちん千鳥/眞夜中/雪のふる晩/大寒、小寒/蝶々と仔牛
祭りの笛
祭りの笛
第一部
ねんねのお國/ねんねん唄/お晝寐/こぬか雨/げんげ草/浪の音/南の風の/夢買ひ/揺籃のうた/朝/こんこん小山の/涼風、小風/田舎/跳ね橋/乳いろ水いろ桃いろ/日雀と椿/五月の聲/蝶々の旅/月夜のお囃子/七つ坊主/吹雪の晩/りんりん林檎の/昨夜のお客さま/お母さん佛さま/弟の誕生/カステラ/足音/この山/雀のお宿/ちよんちよん雀/ふくら雀/雀の親子/ひとりぼつち/良寛さま/閻魔の癇癪/かぐや姫/雉爺さん/先生/角無し/つむじまがり
第二部
言葉/五十音/歌へよ子供/おうた/數學/魔法つかひ/阿蘭陀船/太陽系あそび/日光/雲の歌/月暈日暈/星の歌/陽炎/羽音/お花の家庭/お月見/小鳥の歌ひ手/卵
花咲爺さん
木兎の家/川上/むかし噺/ねんねのお里/かちかち山の春/かちかち山の夕焼け/蟹のお宿/雀さがし/竹取の翁/瘤とり爺/花咲爺さん/虎の煙草/雨のあと/焔魔堂/かなかな蝉/つくつくほふし/郵便くばり/どんたく/木の實採り/みそつちよ/笛と雀/玉蜀黍と雀/百舌きち/雀のお手まり/雨の田/千匹猿/寄り道/合觀/葡萄の蔓/枇杷と菱/なまけ柿/かやの木山の/砂山/お山のあられ/わらび/迎へ火
子供の村
子供の村/たんぽぽ/榮螺の夢/子供の大工/陸と海/からたちの花/夏の小川/笛/すずらん/蓮の花/お窻のそと/われもかう/ペチカ/春まで/ぼんぼん時計/お月さま/探檢家/待ちぼうけ/安壽と厨子王/雀追ひ/山かつぎ/路つくり/鷺むすめ
二重虹
二重虹/雨の樋/お床の置物/月夜の蝶/雨の夜/お米の七粒/まづしい御飯/フランシス上人と雀/ぐるぐる廻り/アントニオ上人と魚たち
象の子
芥子粒夫人/猪と小川/ブーム ブーム/ダンテと鍛冶屋/ランプを窻に/織田信長/あの鳴る銅鑼は/阿蘭陀醫者/象の子/田舎のお午/馬の顔/物臭太郞/日永/紅蝶蝶白蝶蝶
後記