機械仕掛けの神/ヘリコプター全史 ジェイムズ・R・チャイルズ 伏見威蕃 訳 早川書房 2009年1月20日 初版印刷 2009年1月25日 初版発行 |
もうかった気分になるお買い得の1冊。ヘリコプター開発の歴史について詳細に説明されている。それにしても、アメリカという国は、投資によって成り立っているのだなあ。設計や開発について、いくら実績がある人物が新たに会社を興そうとしても、お金が集まらなければ、やっていけない。そのために、どれだけ無駄な労力が費やされたことか。逆にいえば、それだけ新規に発展させられる余地が豊富でもあるということだろうが。ヘリコプターの勃興期に、今でいうところのベンチャー企業のような小さな工場が雨後の竹の子のようにたくさん興っては消えていったという。
技術史的な側面が主なのに、上記のような感想を抱いてしまったのは、本末転倒だったかな。
模型だけでなく、開発期のホンモノでも、やはりホバリングがもっとも難しかったということに納得。
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