続 ビゴー日本素描集/岩波文庫 清水勲 編 岩波書店 1992年11月16日 第1刷発行 1995年9月5日 第6刷発行 |
浮世絵に魅せられて明治十五年に来日、十八年間滞在して明治の日本人の生きる姿を執拗に追い求めたビゴーの素描には、近代日本の原風景がつまっているといわれています。
[NO.1037] ビゴー日本素描集 につづく、『続 ビゴー日本素描集』のほうも、そこに描かれた日本人の表情としぐさがなんともはや、リアルです。たしかに、ビゴーという人(の絵)は「一瞬を切り取った」といわれるだけのことがあります。
巻末解説によれば、日本人の奥さんとは正式に離婚後、離日したといいますが、ふたりの間に生まれた息子は、ビゴーが一緒に母国へ連れて行ったそうです。成人してからの写真がのこっていますが、容貌がどう見ても日本人です。どんなその後を送ったのやら。こちらも興味がわくばかり。
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