生物から見た世界/岩波文庫 エクスキュル/クリサート著 日高敏隆・羽田節子訳 岩波書店 2005年6月16日 第1刷発行 |
[NO.1041]『書評家〈狐〉の読書遺産』で紹介を読んで以来、忘れられず。で、読んでみました。原典を読まねば、っということで。
空間についてよりも、時間についての考え方のほうが、妙に脳裏に強く残っていたもので。その理由を考えた結果、SF小説『ディアスポラ』(グレッグ・イーガン著・ハヤカワ文庫)からの影響であることに気づいた次第。その本の中に、ソフトウェア化された人間の姿が描かれ、そこでは時間がクロックアップされているとも。つまり、ソフトウェア化された彼らの時間の流れは、外部の世界とは異なるという設定。
『生物から見た世界』によれば、生物ごとに時間の流れはそれぞれ異なるのだという。なんともいえず、うっとり。
コメント