[NO.1042] 生物から見た世界

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生物から見た世界/岩波文庫
エクスキュルクリサート
日高敏隆羽田節子
岩波書店
2005年6月16日 第1刷発行

[NO.1041]『書評家〈狐〉の読書遺産』で紹介を読んで以来、忘れられず。で、読んでみました。原典を読まねば、っということで。

空間についてよりも、時間についての考え方のほうが、妙に脳裏に強く残っていたもので。その理由を考えた結果、SF小説『ディアスポラ』(グレッグ・イーガン著・ハヤカワ文庫)からの影響であることに気づいた次第。その本の中に、ソフトウェア化された人間の姿が描かれ、そこでは時間がクロックアップされているとも。つまり、ソフトウェア化された彼らの時間の流れは、外部の世界とは異なるという設定。

『生物から見た世界』によれば、生物ごとに時間の流れはそれぞれ異なるのだという。なんともいえず、うっとり。