余計者文学の系譜/角川文庫 北上次郎 著 角川書店 刊 平成11年5月25日 初版発行 |
久々の北上次郎氏。冒険小説でもなくハードボイルドでもない、新たな「余計者」という視点から切り取った書評。なるほどな、でも、それから先にはこちらの興味が今一歩広がらず。
ふーん、と目を引いたのが夢枕獏氏のデビュー当時を紹介したp140「太くて、まぶしくて、哀しい物語」――夢枕獏『闇狩り師』『餓狼伝Ⅰ』『獅子の門』。夢枕獏氏の登場はタイポグラフィック・ストーリー作家としてであったという。まるでベスター『虎よ、虎よ』のような。時代は1977年8月号「奇想天外」に掲載された「カエルの死」。
北上次郎氏がSFに触れるというのが、あな珍しや。
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