[NO.1010] 日本問題外論

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日本問題外論/いかにして私はデジタル中年になったか
小田嶋隆
朝日新聞社
1998年3月5日 第1刷発行

本書をgoogle検索かけると出てきたブログ。こちら。わかっていらっしゃる。いいですねえ。中のベスト5も。
例のアル中からの復帰時期と重なったため、いくつかのエッセイではテンションが下がってるとの風評。たしかにそう思えるものもあったけれど、いやあ小田嶋節が炸裂している作品に遭遇すると、それはもう可笑しくて可笑しくて。

部分的にいいのはたくさんあっても、最後まで一気呵成にというと「蛇足的ヘビ屋論」でしょう。友人との掛け合いの台詞、地の文、どれをとっても秀逸。

目次
第一章 上を向いてアルコール
飲まないためのクスリ
蛇足的ヘビ屋論
人はいかにして人材に削られるか
現代っ子の老化
第二章 インター熱湯の極楽
バーチャル花見客の狼藉について
デジタル・キャッシュ考
国際電脳ちゃんこ鍋試案
阿佐ヶ谷の朝が厭な理由
女の子の一番ワイセツなもの
こどもどこ?
第三章 窓際のウィンドウズ
窓の外の地獄
六月の花嫁の降水確率について
トラブルは我がビジネス
マハーポーシャ的時間
アップル追分
電脳宮殿
幼年期の終わり
シリコンバレーのブルース
第四章 ロックでなしの詩
エルビス・オフ・ステージ
ファンキー寿司
叫ぶ詩人の孤独
ビートルズがやってくるヤァヤァやーだ
ディズニーの陰謀について
テレビの国から
頑迷という文化的立場~木村庄之助
第五章 濡れ手でバブル
東京湾出島構想
臨海姥捨て島計画
無宿人都政
歩道に人道なし
エステ軍拡競争の世紀末
太鼓腹礼賛
ご利用は計画的に
バンカー地獄
雪国の不良債権

あとがき

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