本を読んでる金曜日 猪狩春男 にっかん書房 1994年2月28日 初版1刷発行 1994年3月17日 初版2刷発行 |
世に出回っている書評誌とは、ちと違った内容。何しろ本書全ページの半分近くを占めているのがヘア・ヌード写真集についてなのですから。
著者は取次店である鈴木書店に勤務しながら、手書きの『日刊まるすニュース』なる書店向け新聞を出して有名になった方。
で、後半部は著者お得意の新刊にまつわる話題のエッセイ。面白し。後半部の途中からは、ベストセラーの分析を実際の書名を挙げて。さらに第4章として、「週刊ダイヤモンド」連載、「猪狩春男のこれは売れる!」。これから出る本の紹介と、その売れ行き予測。この予測が特に可笑しい。タイトルをもうちょっとひねればさらに売れるだろうなどという内容。それも、具体的にこうすれば良かったのになどと。それが、ひとつひとつ納得するものばかり。さすが取次店に長年勤務した方の指摘は納得します。
p134
部屋で本を探していたら、「東京路上博物誌」が出てきた。なつかしく頁をめくりながら、著者たちが路上でオモシロイものを見つけるように、我もまた家で本を見つけた、とふと思った。
てっきり、既読かと思っていました。どうやらこの本、まだ読んでいなかったような。
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