[NO.988] 100冊の徹夜本

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100冊の徹夜本/海外ミステリーの掘り出し物
佐藤圭
カタログハウス
1992年11月25日 第1刷発行
1996年10月24日 第5刷発行

 「はじめに」と題した前書きを読み、納得。目から鱗が落ちたといいましょうか。

 その昔、『本の雑誌』がまだ薄っぺらで季刊だったころ、それまでの他の書評誌とは一線を画した編集方針、内容の新鮮さに心躍らせたものでした。その流れから派生してきたはずの『このミス』あたりでベストテンに推薦されている本が、著者曰く

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ホントかなあ。私なんか、死にそうなくらい退屈で、半分も読めなかったけど。もし、選者の人たちがカッコつけてるんじゃなくて本気だったとすれば、これはもう、まぎれもなくベストテンの優等生化が進行しているわけで、好ましくない兆候だと思う。ミステリーがまじめになってどうするの

 で、当方、文字通り本書を徹夜こそしませんでしたが、ほとんどそれに近い読み方をしました。夜更かしで眠くなった目をこすりつつ読了した次第。ミステリーがまじめになってどうするの。いいフレーズですね。

 ミステリー以外にも、SFなどのジャンルも押さえてあります。