100冊の徹夜本/海外ミステリーの掘り出し物 佐藤圭 カタログハウス 1992年11月25日 第1刷発行 1996年10月24日 第5刷発行 |
「はじめに」と題した前書きを読み、納得。目から鱗が落ちたといいましょうか。
その昔、『本の雑誌』がまだ薄っぺらで季刊誌だったころ、それまでの書評誌とは一線を画した編集方針と内容の新鮮さに心躍らせたものです。その流れから派生してきたはずの『このミス』あたりで、ベストテンに推薦されている本について、著者曰く
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ホントかなあ。私なんか、死にそうなくらい退屈で、半分も読めなかったけど。もし、選者の人たちがカッコつけてるんじゃなくて本気だったとすれば、これはもう、まぎれもなくベストテンの優等生化が進行しているわけで、好ましくない兆候だと思う。ミステリーがまじめになってどうするの。
で、当方、文字通り本書を「徹夜」こそしませんでしたが、ほとんどその「徹夜」に近い読み方をしました。夜更かしで眠くなった目をこすりつつ読了した次第。ミステリーがまじめになってどうするの。いいフレーズですね。
ミステリー以外にも、SFなどのジャンルも押さえてあります。
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