文学賞メッタ斬り! 2007年版/受賞作はありません編 大森望、豊崎由美 株式会社パルコ 2007年5月18日 第1刷 |
楽しみにして読んだのですが、なんだか前ほどの面白みが薄らいでしまったかのよう。お二人の掛け合い漫才も相変わらず絶好調だったし、遡上に挙げられた審査員諸氏のズレ加減も笑わせられたのに。なんだかなあ。それにしても、シンちゃんジュンちゃん、いつまでもお元気なこと。
2008年版を読んだあとからの2007年版だからなのだろうか、あるいはこれまで数冊読んだからのマンネリなのか、とあれこれ思案したけれど、原因ははっきりせず。いずれにしても、かつてのワクワクした読書の時間はもてませんでした。ちょっと寂しいなあ。
巻頭を飾る中原昌也氏との鼎談を読んで気がついたのは、最近の文学に噸とご無沙汰していたことでした。中原氏の作品はもとより、そのほかの小説も知らないものばかり。話題に登場する作家名すらついていけず。
ここ数年手にする本は戦前のもの、それも明治時代からせいぜい昭和初期までのものばかりでしたから、まるで浦島太郞状態。
しかし、だからといって、ちっとも最近の文学動向がわからなくても、しまったなどという気持ちが起こらないのですね。自分でも不思議なものです。
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