百年の誤読 海外文学篇 岡野宏文・豊崎由美 アスペクト 2008年3月14日 第1版第1刷発行 |
十分に楽しませてもらいました。国内編に続き、海外編も出ていたのですねえ。お二方、相変わらずの漫才ぶり。トヨザキ節も健在です。
読み終わって、どっと疲れた。百年間をお二方と一緒につきあって旅したみたい。
そういえば、世界文学はこのところ不人気なのだとか。Jポップス隆盛の音楽事情と、どこか通底しているのでしょうかねえ。
p260
豊崎 ......わたし、羨ましいですよ。まだヴォネガット作品を読んだことのない人が。
面白い表現也。たしかに。ヴォネガットの作品を何度も読み返している身にとって、まだ読んだことのない人が、まっさらな新鮮な目でこれからヴォネガットの作品に出会うのだとすると、こんなに幸せなことはないでしょう。
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