[NO.914] 夏のレプリカ/講談社NOVELS

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夏のレプリカ/講談社NOVELS
森博嗣
講談社
1998年1月7日 第1刷発行

 トリックの面白さと主な登場人物たちのやりとりが楽しみなので、本作はあまり面白くはなし。本作の主人公が、どちらかというといつもとは異なってしまうため。
 で、そのいつもとは異なった主人公(親友)が、犯人一味だったというのも、あんまり好きではない設定なので、すっきりせず。『The Murder of Roger Ackroyd』が嫌いなのと同種の理由。

 同時進行しているという『幻惑の死と使途』の方が派手な事件なんだそうで、そちらを読んでいない身としては、なんだかハズレを引いてしまった気分。なぜなら、このシーリズは派手さが特徴みたいなところがあるのだから。