家族漂流/東京・横浜二都物語/文春文庫 小林信彦 文藝春秋 1996年6月20日 第1刷 |
前回は通読できなかったのに、今回は予想外にすんなり作品の中へ。惜しくて読み返したほど。切なくなるような失われた街の様子とそこに住んでいた人たち。記憶の中でしか再現できない生活をこうした小説として出現させてくれたことに感謝。
小林氏の少年時代からのこれまでを自伝的小説(本書自体が自伝的小説ですが)やいろいろなエッセイで読んでいたけれど、この本をを読むことで欠けていたジグソーパズルのまん中のピースのいくつかを埋めることができたような気がします。
なかなか面白いサイトを発見。こちら。戦前の両国界隈を綴ってくれているので有難い。
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