58歳からの"知"の愉しみ 小中陽太郎 青春出版社 2000年6月10日 第1刷 |
先日、四釜裕子氏のBlog『奥成達資料室blog版』で目にしていた本。奥成氏関連のことが出ているのかと思いきや、たしかに(178ページに)出ていることは出ていたものの、なんともはや。題名を見て気がつくべきでした。
自分史のようなもの。文体は読みにくい。一見、口述筆記のようだけれど、むしろ精度の高くないOCR変換をかけた文章のようかもしれません。意地悪な言い方で申し訳ないけど。
本人曰く、易しくしてあるのだそうです。
p206
大江君は一度書いた文章をわざと難しくする。ぼくはわざと易しくする。でもねらいは一つだ。自分のいいたいことをわかってもらうこと。
東大仏文科で大江健三郎氏と同級生だったのだそうです。
おやっと思ったのが、モバイルギアが出てきたところ。
p51
パソコンは、NECの「モバイルギア MC-MK11」、ものを書く人にのみ五万台売れたいう(ママ)説もあるが、二十五センチ×十二センチ、六百五十グラムでワープロ機能と通信ができる。パソコン通信とインターネットの区別がわからなかったり、携帯電話との接続の詳細設定がマニュアルに書いてなく、NTTもわからず使いこなすのには時間がかかった。もう三年ぐらい使っている。ふたの開閉が激しくどこかが切れたのか、AC電源が使えない。それでいっそう電池がいるのだろう。PCカードも追加しようとおもったら、もうなかった。
MC-MK11 というのは、初めてモバイルギアと出会ったのが同型機だっただけに、あれま。そこから小さなPCへと、のめり込んでいくきっかけとなった機種。
小中氏はDOS化をしていないようです。ニフティサーブのフォーラムでは、随分評判になっていましたが。
ATOKを入れずに、あの漢字変換を使っていたとは、さぞやいらいらしたのではないでしょうか。
表記で気になったのが、「おもった」です。上記にもありますが、仮名書きなのですね。和語は漢字を使わない、という方がいらっしゃいます。小中氏は、そうでもなさそう。どういう基準なのでしょうか。
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