山釣り放浪記/山本素石の本1 著者 山本素石 編者 草野雷 筑摩書房 1996年2月20日 第1刷発行 |
P230
後記
一、本作品集(全四巻)は、釣りを核としたエッセイ、釣行記、山村記、奇譚・幻談、論考など、その多岐にわたる作品群を精選した随筆選集であり、著作活動の初期から晩期にかけての二十七年間(一九六一年~八八年)をフォローして四巻に収めた、随筆集成である。
一、本巻には、山釣りへと傾斜し逃避し憑かれていった放浪・漂白期を扱った(その萌芽の少年期を導入部とした)、一九六〇年代を中心とする作品四〇篇を収めた。
以下略
山釣りへと傾斜し逃避し憑かれていったという表記に目がとまりました。逃避ですか。
Ⅰに収められた四作、「好奇心のはじめ」「幼稚な探検」「自習先生」「みなかみへ」どれも忘れ難し。幼少期の記憶をたどり綴る様子は『明治少年回顧』(川上澄生著)を見るが如し。
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