[NO.805] 東京本遊覧記

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東京本遊覧記
坂崎重盛
晶文社
2002年3月25日 初版

 NO.784『東京読書』を読んで本書のことを知ってから、早く読みたくてしかたなかったのに、つい遅くなってしまいました。出版順序からは、本書の方が早く出ています。

 一読、いいですねえ。『東京読書』のときと負けず劣らず、今回も付箋紙の山。何割かは読んでいましたが、ここに紹介されている本は、ことごとく買いまくりたくなります。しかも、どのページにも、そこから派生する関連本が何冊も紹介されているのですから、合計何百冊になることやら。可笑しいのは、坂崎氏、同じ本やシリーズ本を古書店で見つけるたびに何度も買っていること。その気持ち、わかるだけに辛い。

目次
はじめに
『大東京繁昌記』(下町篇)東京日日新聞社篇
『新編東京繁昌記』木村荘八
『鏑木清方随筆集』山田肇編
『乱歩と東京』松山巌
日本の名随筆・別巻32『散歩』川本三郎編
『荷風随筆集』(上)野口富士男編
『東京ハイカラ散歩』野田字太郎
『東京路上細見』③酒井不二雄
『江戸切絵図集』市古夏生・鈴木健一編
『昔・東京の町の売り声』安藤鶴夫
『東京おぼえ帳』平山蘆江
『私のなかの東京』野口富士男
『私の東京地図』佐多稲子
『幼少時代』谷崎潤一郎
『江戸の坂東京の坂』(正・続)横関英一
『私説東京放浪記』小林信彦
『新版江戸から東京へ』矢田挿雲
『池波正太郎の銀座日記(全)』池波正太郎
『ビヤホールに乾杯』サッポロライオン
『色刷り明治東京名所絵』井上安治画・木下龍也編
『硝子戸の中』夏目漱石
『私版東京図絵』水上勉
『歴史と文化の散歩道』東京都
現代漫画大観8 『職業づくし』
『東京方眼図』森林太郎(鴎外)
『雁』森鴎外
『東京の原風景』川添登
『東京の下町』吉村昭
『江戸のガーデニング』青木宏一郎
『今昔四季隅田川』興津要他監修
『隅田川の今昔』鹿児島徳治
『新撰東京名所図会』『隅田堤』上・中・下
『大正幻影』川本三郎
『東京文学散歩 - 隅田川』野田宇太郎
『梵雲庵雑話』淡嶋寒月
『荷風散策』江藤淳
『わが荷風』野口冨士男
『赤線跡を歩く』木村聡
『寺島町奇繹(全)』滝田ゆう
『東京の [地霊]』鈴木博之
『武蔵野』国木田独歩
『東京の三十年』田山花袋
『一国の首都』幸田露伴
『新編思い出す人々』内田魯庵著・紅野敏郎編
『江東歳時記』石田波郷
『万太郎俳句評釈』戸板康二
『六浦光雄作品集』六浦光雄
『谷中スケッチブック』森まゆみ
『近代東京の渡船と一銭蒸汽』東京都公文書館編
『新編「昭和二十年」東京地図』西井一夫・平嶋彰彦
『モボ・モガ1910~1935』神奈川県立近代美術館
『都市空間のなかの文学』前田愛
『東京の空間人類学』陣内秀信
『都市避廊』長谷川尭
『東京下町山の手』E・サイデンステッカー
『東京のシルエット』N・ヌエット著、酒井僧六訳
『東京再発見』伊東孝
『植物短歌辞典』針ヶ谷鐘吉篇
『東京紅燈集』吉井勇
『東京恋慕帖』正岡容
『東京景物詩及其他』北原白秋
『織田一磨展・図絵』町田市立国際版画美術館・滝沢恭司編
『絵のなかの東京』芳賀徹編
『合本東京落語地図』佐藤光房
『ふるさと隅田川』幸田文著・金井景子編
『東京風俗志』平出鍵二郎
『春の散歩』芝木好子
『ここが広重・画「東京百景」』堀晃明
『向島百花園』前島康彦
『本郷』木下順二
『街道をゆく37 本郷界隈』司馬遼太郎
『新訂江戸名所花暦』市古夏生・鈴木健一校訂
『東京都市計画物語』越澤明2
『石版東京図絵』永井龍男
『新版明治少年懐古』川上澄生
あとがき