[NO.779] 古本綺譚/中公文庫

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古本綺譚/中公文庫
出久根達郎
中央公論社
1990年3月10日 初版
1994年1月15日 7版

 古本屋主人による王道ネタ話。芦原将軍の話は『奇書』にもあったし、「蚯蚓(みみず)屋敷」のエピソードも別のところで読んだ記憶がある。それなのに登場の仕方がどこか違っており、それが何で読んだのかが思い出せない。ちょっといらいら。

 私小説風でもありエッセイ風でもあり。でも明らかに創作だろうな、という話。いずれにしても古書好きには、どれも読んでいて飽きず。

 一番の秀逸は、「文庫版あとがき」かも。読ませるなあ。