お江戸超低山さんぽ 中村みつを 書肆侃侃房 2007年12月23日 第1版第1刷発行 |
手にしてから二転三転。最初にページを開くと、ほんのりしたイラストのみで、写真などのデータが乏しいだけのつまらないエッセイ風な内容かと思いきや、読めば読むほど面白い。内容もしっかり取材してあり、充分に濃い中身。
本書を片手に出かけたくなりました。この中で、きちんと訪れたことの合った場所は、意外にも「飛鳥山」のみだったことに驚き。しかも30年近く前のこと。その他の場所も、近所まで行ったのに、ここに挙げてあるところは未踏。なめてはいかん、です。
出版社サイトに詳細な目次あり。失礼ながら小さな出版社のようなので、このページも消えないでいてほしいところ。
人のことを言えた義理ではないのを承知で難を言えば、文章。読点の打ち方と言い回し。どうも読みにくい。読みながら頭の中で、推敲しています。
p39とp65に出てくる「日も高くなって」という表現の使い方、引っかかります。著者は日が傾きかけてきた様子を表現したいようなのです。けれども、字義として「日が高い」は「太陽が高く上がっている。夜明けからかなり時間がたっている。また、日暮れにはまだ間がある。」です。どうなんでしょうか?
初出
「みつをさんのお江戸超低山探訪」
『山と渓谷』(山と渓谷社)2004年1月号~2005年3月号まで連載したものを加筆修正したとのこと。
谷中歩きで忘れていたのが「みかどパン店」。紹介を読み、思い出した次第。
さらに、おやっと思ったのが「東洋文庫 ロゴ入りトートバッグ」。1000円也。土曜日曜が休館なので、代休の日にでも出かけてみましょうか。
コメント