[NO.773] 丸山真男『日本の思想』精読/岩波現代文庫 学術42

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丸山真男『日本の思想』精読/岩波現代文庫 学術42
宮村治雄
岩波書店
2001年1月16日 第1刷発行

 あとがきによれば、川崎市民アカデミー(1997年4月~7月まで14回)と、都民カレッジ(2000年1月~3月まで8回)でそれぞれ行った講義。川崎での経験を踏まえて改めて用意した都民カレッジでの講義原稿に、岩波現代文庫の一冊として刊行するために、加筆訂正を施したのが本書。

 第一章にあった、丸山氏の戦前についてがなるほど。

目次
第一章「戦中と戦後の間」丸山真男の思想史的位置
第二章「「である」ことと「する」こと」(一)近代社会の論理
第三章「「である」ことと「する」こと」(二)日本近代社会の特質
第四章「思想のあり方について」「近代」と「開かれた社会」
第五章「近代日本の思想と文学」(一)「開国」問題のケース・スタディとして
第六章「近代日本の思想と文学」(二)「開かれた知的共同体」の条件
第七章「日本の思想」(一)「伝統」の多義性と「開国」への新たな視点
第八章「日本の思想」(二)「開国」と「日本近代」
おわりに 「伝統」への戦略的視座
あとがき