書物の旅 逢坂剛 講談社 1994年11月30日 第1刷発行 |
あとがきによると、2冊目のエッセイ集だとのこと。大半が書評関連で、身辺雑記もいくつか。
特に記憶に残ったのは後者。
p212「父子で歩く江戸東京」
逢坂剛氏の父君は時代物の挿絵画家中一弥氏。とくに池波正太郎氏の作品の挿絵が多かったのだそうです。かくして、その父と歩いたときのエッセイ。もちろん挿絵を描いたという『剣客商売』秋山小兵衛の隠宅の場所を推定し、浅草で食事。当時の神社仏閣は川から船で上がるので、表門が川を向いていたという父の指摘。いいですねえ。
スペインものばかりかと思っていました。
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