[NO.595] 大好きな本/川上弘美書評集

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大好きな本/川上弘美書評集
川上弘美
朝日新聞社
2007年9月30日 第1刷発行

 読みでがあります。分厚くて、本文だけでも415ページ。巻末には「著編訳者名索引」つき。
 著者にとって初めての書評集だそうです。読売新聞、朝日新聞の書評委員をつとめた内容に文庫本や全集の解説を付加した内容。文芸誌の月評とは違って、一冊ずつの読み切りなので、短文集で す。拾い読みするのに好都合。文芸書ばかりなので、理系出身の彼女が書いたそっち方面も読みたくなりました。池澤夏樹氏が書かれるような。

【追記】2010年2月20日
 再読して感じたこと。本書に引かれる理由に文体がありました。どうも、いい文章を見分けるセンス(自分が書くにせよ、他人が書いたものを読むにせよ)が欠けているような気がし、自信がない身としては偉そうなことをいえないけれど。それにしても、この文体には引かれるもの、強し。