謎解きフェルメール/とんぼの本 小林賴子・朽木ゆり子 新潮社 2003年6月25日 発行 |
挑発的な表題です。下記、『牛乳を注ぐ女/画家フェルメールの誕生』の著者小林賴子氏が参加。下記の著書が学術書だったのにくらべ、「とんぼの本」シ リーズの本書はフェルメールについてトータルに解説しています。贋作問題に触れた当時の写真以外、全編カラー写真であるのもきれいです。
フェルメールが一生を過ごしたというデルフト市街の地図が掲載されています。有名な作品「デルフト眺望」の現在地を写した写真やその地図との比較など、興味が尽きません。
小林氏は本書のなかで否定していますが、「カメラ・オブスキュラ」という視点の導入も紹介されています。特にp91からの「21世紀の視点」という章は、CGを駆使した現代研究の一端を紹介。これに似た内容で、以前NHKで放映された番組を思い出しました。
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