| 牛乳を注ぐ女／画家フェルメールの誕生 小林賴子 ランダムハウス講談社 ２００７年１０月３日 第１刷発行 |
たいそう読み応えのある解説書でした。著者は専門の研究者。
Ｘ線写真、赤外線写真からわかったのだそうですが、当初は、背後の壁に大きな地図あるいは絵画が掛かり、画面右下に行火の代わりに布がこんもりと盛られた大きめの籠が描かれていたことが判明しているのだそうです。また、意図的に透視法を壊した描き方を用いているのだとも。
フェルメールについて伝記としての説明から、描かれた当時の社会についても言及があります。巻末「主要参考文献」には１７４冊も掲載されています。
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