ヘンリ・ライクロフトの私記/岩波文庫 ギッシング 作 平井正穂 訳 1961年1月5日 第1刷発行 1998年7月27日 第37刷発行 |
通読できませんでした。晴耕雨読なる言葉がありますが、とても自分にはできそうもありません。以前、ソローの『ウォールデン-森の生活』にも憧れて読み 出したけれど、終わりまで読み通せませんでした。自然のなかで悠々自適の生活を送りながら読書と思索の生活などと聞くと、うらやましそうですが。
現実のギッシングの人生は、ここで描かれたライクロフトの人生とは異なり、若くして貧しい失意の内に亡くなったのだそうです。死後、この小説が発見され たとも。このような生活を夢想しながら、まるで正反対の生活を送っていたというギッシングの胸中を想像すると、なんともはや。
コメント