さわの文具店 沢野ひとし 小学館 2002年12月10日 初版第1刷発行 |
p159
参考文献
『文房具の歴史』野沢松男・著 狩野美智子・編 文研社
『文房具56話』串田孫一・著 筑摩書房
『画材の博物誌』森田恒之・著 中央公論美術出版社
『「モノづくり」誕生物語』1~4 日刊工業新聞社
本書は『本の窓』一九九七年一月号から二〇〇一年十二月号に連載されたものです。
p119
(電気スタンドについての話題で)
現在のところ林原生物化学研究所が創り上げた「バイオライトタイプ60」を使用している。
そんな電気スタンドがあるのかと検索してみると、確かにあります。林原生物化学研究所というのもTVCMで見ていたことに気がつきました。
沢野ひとし氏らしいエッセイ集。文具について語り出すと、どこからも哀愁が漂います。万年筆の話がいくつか出てきますが、どれも哀しい物語。特に高価な ペンを外国で買ってしまう場面では、緊迫感がひしひしと伝わってきました。国内での買い物であっても、渋谷の画材屋で1本数万円の絵筆をまとめ買いするところも、こちらも一緒に足が震えそうでした。この緊張感は何なのでしょう。
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