謎の物語/ちくまプリマーブックス908 編者 紀田順一郎 筑摩書房 1991年3月30日 第1刷発行 |
目次
はじめに
仕組まれた話
女か虎か F・R・ストックトン
謎のカード C・モフエツト
穴のあいた記憶 B・ベロウン
なにかが起こった D・ブッツァーティ
狐につままれた話
茶わんのなか 小泉八雲
ヒギンボタム氏の災難 N・ホーソーン
新月 木々高太郎
青頭巾 上田秋成
雲をつかむ話
なぞ W・デ・ラ・メア
チョコレット 稲垣足穂
おもちゃ H・ジェイコブズ
解題
「ちくまプリマーブックス」というのはジュニア向けなんだそうです。その後、「ちくまプリマー新書」というシリーズに受け継がれているのだとか。岩波のジュニア新書みたいなものでしょうか。
ジュニア向け、といえども侮れません。読みふけってしまいました。本書は、紀田順一郎氏によるアンソロジー。いわゆる奇妙な物語です。NO.444『謎のギャラリー』(北村薫著/マガジンハウス)に「リドル・ストーリー」(謎の物語)として紹介されていました。きっと、面白いのだろうという勘がしたのですが、当たりでした。なにしろ、北村薫氏が紹介している紀田順一郎氏の選んだアンソロジーなのですから。
巻末の紀田順一郎氏による解題もしっかりしたものです。
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