TOKYO STYLE/東京スタイル 普及版 著者[写真・文]都築響一 京都書院 1997年7月15日 第1刷 |
出版当時、気になっていながら読めなかった本。現在は文庫版もあるようですが、この大判がいいのです。
前書きに、1992年とあります。バブル絶頂期。ここに出てくるのは、みんな、これから何ものかになろうという気配の感じられる若者ばかり。エネルギー にあふれています。その手の学生はもとより、職に就いている若者たちの職種が、いわゆるクリエーター系(?)の多いのも、そのためでしょう。世の中全体が、現在とは違った雰囲気だった(?)。それにしても狭い居住空間の中に、なんとたくさんのものがあふれていることか。
ここに登場する住人たちですが、現在はどうしているのでしょうか。また、この取材のときから、さらに15年経った現在、この手の若者たちは、いったいどのような部屋に住んでいるのでしょう。そして、一人暮らしの独居老人は?
いわゆる写真集ですが、それよりもp22・23に掲載されていた東京・ロンドン・パリ・ニューヨーク(マンハッタン島)の大きさを比較している地図のほうに目を引かれました。面積の広い順に並べると、ロンドン>東京>パリ>ニューヨーク(マンハッタン島)。なんだか予想外です。ここにベルリンやイタリアの都市などを重ねると、どうなるのでしょうか。いろいろ別な意味で興味深かったです。
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