[NO.450] スプートニク

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スプートニク
著者 ジョアン・フォンクベルタスプートニク協会
訳者 管啓次郎
筑摩書房
1999年5月25日 初版第1刷発行

目次
ごあいさつ/ジョアン・フォンクベルタ(スプートニク協会特派員)
日本のみなさんへ/オリガ・コンダコワ(スプートニク協会会長)
イワン・イストチニコフの足跡を追って/マイクル・アレーナ
宇宙にささげられた一生涯のいくつかの挿話/ピョートル・ムラヴェイニク
帝国の逆襲/マイクル・アレーナ
帰還なき旅にむかって/マイクル・アレーナ
星間チェス/ピョートル・ムラヴェイニク
無意識の徴候/ピョートル・ムラヴェイニク
宇宙犬誕生/ピョートル・ムラヴェイニク
隕石の謎/サルマン・ザグデーエフ
小惑星の分析/ピョートル・ムラヴェイニク
交信記録
ベレゴヴォイの報告書/マイクル・アレーナ+ピョートル・ムラヴェイニク
解説/荒俣宏

 再読。人騒がせな本です。
 1993年、サザビーズの競売で落札したロシア宇宙計画に使われた品物の中から発見したのだそうです。1968年に打ち上げられたソユーズ2号に乗っていたイワン・イストチニコフ大佐と犬が事故にあったため、ソ連当局によって、その存在自体までもが抹殺されていたという事実をです。当然、写真からも彼の姿は消されてしまったのだとか。ありそうですねえ、いかにも。
 筆者が入手したという怪しそうな白黒写真が、これでもか! と出てきます。
 ネタバレ、でいえば、出版社の筑摩書房による本書の紹介ページにあった文章が秀逸でした。
ロシア宇宙開発史の暗部に迫る――米ソ宇宙開発戦争の裏に隠蔽され続けた驚愕の真実を多くの証拠写真とともに追う。人間の想像力の限界に挑むファンタジー作品。
「ファンタジー作品」とはなんぞや。

p204

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