[NO.405] 詩人の家

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詩人の家
笹沢佐保
文藝春秋
昭和54年6月25日 第1刷

 木枯らし紋次郎の著者である著者の父は、笹沢美明という詩人でした。戦後はドイツ文学者として大学で教鞭をとっていました。この笹沢美明氏について、以前から興味がありました。
 笹沢佐保氏はハードボイルド作家だったのですね。なんとも格好いい主人公です。私小説ではないのだと思いながらも、ここに描かれた主人公の姿はハードボイルド小説そのものでした。

 笹沢美明氏の略歴は、ネット検索でもある程度調べられますが、現在の東京外語大に入学するまでの数年間に空白があります。本書を読んでもわかりませんでした。