東京「探見」 堀越正光 宝島社 2005年5月11日 第1刷発行 |
漱石、鴎外から宮部みゆきまで東京「物語」ガイド
古典的作品に登場する名所・名跡から
現代を代表する作家にモチーフにされた場所までも紹介。出版社サイトから
サブタイトルに「現役高校教師が案内する東京文学散歩」とあります。ネット上に詳細な文学散歩のサイトを載せていらっしゃいます。
[NO.384] 永井荷風の愛した東京下町 荷風の散歩本と比較すると、同じ場所が重なるのに、こちらは現代作家の名前がたくさん出てくることに驚きました。浅草・向島編では、宮部みゆきや伊集院静。沢村貞子のおていちゃんから物集高音『大東京三十五区 冥都七事件』まで飛び出してきます。御手洗潔の島田荘司から最後は堀辰雄の旧居跡。途中、 小野不由美なども。荷風は一瞬だけ登場しました。
むしろ、本郷・谷中の方が、高山樗牛旧居跡や徳田秋声旧宅等(もちろん漱石・一葉も)文人たちの旧居跡にたくさん触れています。仮名垣魯文、渋江抽斎の墓も。他の本に比べ地図も見やすい方です。
コメント