蚤の市の迷路 竹永茂生 著 マガジンハウス 刊 1992年6月25日 第1刷発行 |
p11
「こんな古いものを買うんだったら、今すぐに生活に役立つものを買ってください」
と著者は奥様に言われるのだそうです。骨董の世界は、言説と蘊蓄の横溢した世界。
p50
「話(ストーリー)で物を買うな」は骨董買いの基本 なのだそうです。まったく未知の世界なだけに、読めば読むほど頭がくらくらしてきます。一口に骨董といっても、本書に収められているその種類、幅の広さに 驚きました。日本や中国はもとより、ヨーロッパから中近東、インドまで、世界各国のモノが紹介されています。しかも、タイトルにあるように海外も含めた蚤 の市を歩いてきた経験談が綴られています。
本書に出てきたモノの中では、古書関連くらいしか自分の価値体系に照らし合わせて理解できる範囲がありませんでした。焼き物はおろか、布地など(それも 西洋の裂織布なんぞ、皆目見当もつきません。興味が無いとは言えないながらも、当分手を出せそうにない領域でした。
コメント